第53章 メシア・デイ
フィン「僕が、君が何よりも大事だと言ったのは…パルゥムの光となる野望に利用する為ではない。
君という人物が尊く、誰にも真似できない高みにいる。
人としても…神としても……君は人格者だ」
ケイト「…???」首傾げ
フィン「…何か、わからない点でもあったかな?
わかりやすく伝えたつもりだったんだけれど」
ケイト「えっと…じんかくしゃって何?」
フィン「がくっ!)
そこからか^^;
人格者というのは…優れた人格の持ち主のこと。
誰に対しても平等で、偏見も無くて穏やかで…自分の考えをしっかり持って意見を言える。
正義心が強くて、優しい…
君のように器量もよければ気立てもいい人のこと…かな?」
ケイト「褒め過ぎ//;」←褒められ慣れていない
フィン「…まあ…パルゥムも最も劣る種族として差別を受けてきた。
勇気という一族の旗印となるつもりだった。
だが…それ以上の方法を、君の中に見た。
いや、見入らされたと言った方が正しいかな?(片目瞑り微笑む)
早い話が…君に憧れ、惹かれたのさ。
と言っても…君ほどひどい目に遭ってきたわけではないけれど……」
ケイト「全部が敵で、話し相手も愚痴を聞いてくれる人もいなかったからね。
逆に愚痴を吐き掛けられて八つ当たりまでされ続けたし」
フィン「…うん…独りきりな上にそれは、到底耐えられない;」苦笑
ケイト「……でも…今はもう違う。
護るものも増えて、闇に飲み込まれまいと踏ん張れた。
愛してくれる存在と出会えて、まともに向かい合ってくれる人とも巡り逢えて…
死んだように生きていないといけない…
無意識の内にそう自分に言い聞かせることで耐えてきた。
そうしなければ…耐えられなかった(俯)
だから…なのかな……
そうしていれば…楽だった、から……癖になった。
けど…フィンのお陰で…皆のお陰で…私は、今の私になれた。
やりたいことやって、愛したいだけ愛して…いっぱいすりすりして^^」くすくす
フィン「そうだね。
僕のこととなるとすぐ暴走して」瞑目微笑&腕組
ケイト「お互い様でしょ?このこのおっ!」にまにま←肘でフィンを小突く
フィン「僕も…嬉しいよ。
それほどに愛しているという証でもあるのだからね^^//」
ケイト「私だって止めてて内心嬉しかったよ//」ぼそ