第53章 メシア・デイ
遺伝子の謎
そう結論付けた頃…ディもお腹一杯になったのかゲップをし、再び日向ぼっこしながら眠りについた。
勿論、おむつに清浄魔法をかけ直すと共に、洗浄綿で清潔になるよう拭いておくのを忘れてはおかない。
ケイト(…私も一寝入りするかな)
フィン「すーすー」
ケイト「にやにや)…」
ちゅー
唇に吸い付いた後、再び私は眠りについた。
抱き締めると共に、気付けば…数秒も経たぬ内に。
フィン「……ん」ぱち←開眼
………どうしたものかな?
あまりにも可愛いから、つい見入ってしまった。
それも、うたた寝状態のままで傍観していたのだけれど…
あんなに悶えてくれているとは思いもしなかった…///←とっても嬉しそうに頬を緩ませている
テロップ『もうデレデレだ』
骨抜きになってしまっているだろうか…
いや、まあ…仕方ない。うん。
そう考えながら、ここにあったはずのベンチを…
あ…異空間にしてあったから既に誰かが座っている。
精霊の森と同じで、こちら側に干渉することが出来ない状態となっているようだ。
精霊の森…
それは文字通り精霊が居る森で、魔力が多く清浄な気に溢れ自然豊かであり
精霊が産まれる条件の全て、及び最適な環境を有している。
主に下位精霊や中位精霊、及び新入りと中位の動物の守り人達がいる。
精霊王の森は精霊王、そこで生まれた上位精霊、及び上位の動物の守り人達がいる。
精霊神の森は精霊の中でも最上位に位置する精霊神、そこで生まれた精霊、動物の守り人の内の最上位の長しかいない。
円状に異空間となる結界があり、何人をも寄せ付けず感知させない。
一番外側に精霊の森、一番中心に精霊神の森、その二つの中間に位置するのが精霊王の森だ。
広さ的に見れば、精霊の森が一番広く、二番目に広いのが精霊王の森、最奥に位置する精霊神の森が狭いわけだが…
神域と言うだけあって、果てを感じさせないぐらい凄まじく広く感じさせられている。
神の力というもの、魔力や清浄力といった強力さは奥に行くほど増す。
と言っても、おおよそ人には察知などできようもない。
同じ力で纏っているからこそ、一切の干渉を許されない状態にいる。
今の所、携帯にも連絡はないけれど…まあ、立場上今日は休日だからね。←昨日働いたから