第7章 恋と自覚
でもその後で、一つ問題が発覚した。
ケイト「…え、えっと//…子供ってどうしたらできるの?//」ドキドキ
フィン「…………………………え?」
たっぷり30秒、理解に要した時間がそれだ。
どうにもケイト曰く、「お腹の中にコウノトリが運んでくるんでしょう?」
………どうしようかな、本当に;
無邪気な眼を向けられて尋ねられた折、そう悩みながら天を見上げる外なかった。
結論として何も言えなかった!
その後、アイズが訪ねてきて大丈夫かケイトに心配そうに尋ねていた。
「力になれなくてごめんね」とも。
一度相談を持ち掛けられたようで、途中でレフィーヤの勘違いを正す為に離脱したらしい。
それから僕は話を逸らす作戦に出た。
フィン「第二段階目は中々に厳しいね。
足から手、手から武器へと通じて意識を武器まで一つとして伸ばす。
受けるはずの衝撃を全身に流しつつ、しならずそれでいてすぐ対応できるよう構える訓練だろう?」
ケイト「そうそう。武器を自分の身体だと思って全身で扱う感じ。
アイズは第一段階目突破した?」
アイズ「うん。できたけど、走りながらの所で少し苦戦している」
ケイト「武器に振り回される、振り回す。ではなく、全身を使う。
というのがポイント。
後ろに武器を引くという動作だけでも手だけで引くか、腕だけで引くか、身体ごと引くかで全然違う。
その時々の動きに応じて自在に扱う、流れごと支配する。
というイメージが正しいと思う。
腰も入れた一撃の場合、引くのだけでも苦労するよね?
その場合ってさ、どうしたらより素早く引けるかな?」
アイズ「う~ん)……←顎に手を当てて考え込んでいる
(はっ!)わかった!ありがとう!」だっ!←修業の為に走り出した
フィン「どうやら今日中にはクリアしそうだね」微笑
ケイト「そうだね。
で、子供ってどうやってできるの?コウノトリ郵便屋さん?」キラキラ
フィン「…………うん。今日は眠いから寝ようか」←逃げた
ケイト「そうだね。おやすみー」
その後、リヴェリアに土下座で頼み込む選択以外、僕には思いつかなかった。