第52章 メシア・デイ・イヴ
女性『きゃああああああああああああああああああああああ!!!!!></////』
ガネーシャ「おっとおおおおお!!
これはどうしたことだっ!!!!?
見せつけるようなキスだああああああ!!!!」
男『わああああああああああああああああああ!!!!』
女『きゃああああああああああああああああああああ!!!!!』
黄色い悲鳴が鳴り止まぬ中、周囲は自然と眉間に皺が寄るものが多くいた。
リヴェリア「……見せつけているつもりか?」
フィン「ンー…
(どう言ったものかな?
不要な言葉をかけて激昂されるのもなんだし…)
そこは想像に任せるよ」微笑
ガネーシャ「大胆不敵に笑っている!!囲まれているのに笑っているぞおおおお!!!
あと残り8分!!」
リヴェリア「その間にお前を倒し、ケイトへ思いの丈をぶつけさせてもらう!」
フィン「悪いが…させるつもりもない」真剣
『!!』瞠目
フィン「もう…想いを隠すのも、自制するのも、いい加減飽き飽きしていた所だ」
そこから…歴史に残る台詞、シアターでも語られる言葉が紡がれた。
フィン「もう…仮面を被るのはやめる。
もう二度と、無理に押さえ込んだりはしない!
強く出れず、押し付けられず、やりたいようにやられるのは…懲り懲りだ」
シュッ!!(右手に持った槍を、握りを弱めながら上へ上げ、下の方を握る)
ブンッ!!(そのまま神の鏡へ槍の穂先を向ける)
フィン「ケイトは俺の女だ!!手を出すな!!!」真剣
大衆の面前で、左手でケイトの左肩をしっかりと抱き寄せながら、はっきりと言い放った。
その目には迷いも曇りもなく、晴れ渡っているようにも見えた。
前しか…ケイトしか、見えていないようにも見えるほどに……
ケイト「!…///」ぽろっ
ようやく…求めてくれる人が現れた。
それほどに、大切に想ってくれる人と出会えた。
やっと……フィンが、己をさらけ出してまで世間と戦おうという気概を見せてくれた。
それらが堪らず嬉しく、ケイトは頬を染めながら俯き…涙が頬を伝って落ちていった。
ケイト「ありがとうっ…」ぷるぷる
涙で濡れ、擦れた鼻声が耳を刺した。
嬉しさの余り歓喜を飛び越え、震え泣く彼女に…僕は再び、唇を重ねた。
もう二度と失わない、失わせない――そう、願いを込めながら