第52章 メシア・デイ・イヴ
フィン「ついに…ここまで来たね」
ガネーシャ「さあ!!いよいよラストスパート!!!
もう残すはフレイヤ・ファミリアとロキ・ファミリアだけだああああああ!!!!」
『うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』
ケイト「観客達…同じ歓声ばっかり上げてない?;」
フィン「反応が無いよりはマシさ」微笑
ケイト「あ、確かに」
フィン「くす)…
(本当に…嘘が付けない。
あまつさえ…全て出ている、無自覚だろうけれど^^」くすくす
ケイト「!
(むっ!)←眉間に皺を寄せ、頬を膨らませる
これでも努力してんだよ!?」
フィン「ああ…わかってる…済まない^^//」ぷくくっ←腹押さえ震え
ケイト「笑ってんじゃん!!;」
フィン「いや…
反応が可愛くて、面白いから…つい、ね?^^」くすくす
ケイト「もう怒った!!フィンから倒してやるううう!!
私の求婚を受け取れえええ!」
フィン「何でそうなる!?;
既に結婚はしているわけd
ケイト「そんなことぐらいわかってらぁい!
更に求婚だあああ!それぐらい愛しているんだあああ!!
私の愛を受け止めよおおおおおお!!!・・」ゴォッ!!!!!&メラッ!!!!!
テロップ『目が燃え滾っている』
フィン「!…
ふっ…ふふふっ^^//」
ケイト「?」眉顰め&怪訝
フィン「僕も…愛しているよ」
大事なものだと、愛を向けるべき対象だと…
気付いた時には、もう…遅かった(ぎゅっ)←槍を持っていない左手で拳を握り締める
両親が自分を庇い、怪物の爪牙に貫かれる姿が想起する。
フィン(もう…後悔はしたくないんだ)
最期の父母の『ディムナ』という声と笑み、父母と僕の涙…
いつまで経っても…忘れられない。
忘れられるはずがない!!
当時の光景が、焼き付けられた分岐点となる光景が…ありありと脳裏に頭を揺らす。
ケイトが僕を庇い、傷付き、死に掛けた時の光景もまた……
フィン「愛している」
ぎゅっ
左手でケイトの右肩を掴み、引き寄せながら有無も言わさず唇を奪った。
瞠目と共に固まるケイトを抱き締め、腕の中に閉じ込めると同時に、慈しむように彼女の背と頭を撫で続けた。
むせかえるような愛しさに、温かさに、この身を埋める為に…
そして何より――何があったとしても、二度と大切さを忘れない為に……