第52章 メシア・デイ・イヴ
リヴェリア「魔法の威力を限界まで高める魔力石もなく何故それほどまでに…」
ケイト「魔力同士で各々の示す効果を増幅し合うよう制御してるんだ。
この場合は強化と分散不可と他の魔力取り込み。だから果てが無い。
慣れればこっちの方がいいぞ?低コストだしやりやすい。
私は…杖に5億もかけたくないし…;魔法石も含めればそれくらいは行くんでしょ?;」
リヴェリア「命に比べれば安い」
ケイト「そりゃまあ…
死んだら何も言えないから、そうなんだけども……
何だろう…複雑;
私の場合、その伝手もお金もなかったから余計かな?;
道具の性能に頼るより己の技量を極めろよという考えに至ってしまう;
そこら辺の小枝の端切れ一本で山を斬れるようになるまで修業に只管励み続けていたから…余計なのかな…;」たらーり
リヴェリア「………なるほど…贅沢に感じると」
ケイト「いずれにせよ死ぬのなら…道具無しでもできなきゃ意味ないでしょ?
道具が無くなることなんて決してないわけじゃないし…
道具取り上げられたらできないって…道具の力になっちゃうし、それはしゃくだし。
杖より、魔力でもできる。
体外や体内に宿る魔力を感知するのを、日常生活でも修業でも十何年もし続けて…
気付いたら…できるようになってた。
今じゃ思っただけで自分の動きより早く、自然と流れるように動かせるし、物質化を通り越した防具にもなるわけだし、魔法の暴発も無くなるし…
慣れてきたら魔力に触れた魔法を、魔力へ強制的に分解できるし……
杖無しでも、杖ありと同じぐらいにできてこそ一流だろ?
…と、思ってしまう;気を悪くしたのならごめん;」
リヴェリア「そうだな。
どうやら、杖が無くなる事態を抜かしていたようだ。
考え方から一新せねばならんな」
ケイト「!…怒って、無いの?」
リヴェリア「何を怒る必要がある?
勉強になったぞ。
所で…なんと、名を付ける?魔導士ではあるまい」
ケイト「えっと…強いて名を挙げるなら……(う~ん)
魔法剣士(発展アビリティ『魔導』による魔法円を展開した上で魔法を行使できる剣士)
ならぬ、魔闘士(まとうし)(発展アビリティ『魔操作』、または魔操作の上位発展アビリティ『魔支配』による魔力操作ができ、なおかつ魔法剣士と同じことができる闘士)…
うん、それがいい」