第52章 メシア・デイ・イヴ
ロキ「おいコラ色ボケ女!さり気無く外堀梅んな!!;」
フレイヤ「本音で分かり合えているのだからいいじゃない(憮然)
ね?」
精霊王「うむ!」
ロキ「懐柔されんな!!;」
ヘファイストス「それよりもゲップさせないと…;
ディの方お願い!」
フレイヤ「任せて」さっ!
ロキ「させるか!!」ギンッ!!
ぎゃいぎゃいとした喧騒は、まだまだ続いて行った…
ロキ「うちがやるんや!!」
フレイヤ「あなたはいつもやっているでしょう!?」
ぐいぐいっ!!
ディ「…げぷっ」←自力でした
ロキ&フレイヤ『…あ』
ヘファイストス「何も二人がかりでしなくても…;」
観客席ではなく、戦場と化しているスタジアムでも…
ケイト「だから!;私本人の意思は!!?;」
オッタル「フレイヤ様の意思が最優先だ!!」
ケイト「いやだから!;私本人の幸せは!?;」
オッタル「フレイヤ様が幸せであれば幸せだろう!!?」
ケイト「いや、何で!!?;」ガビーン!!
私へ凄まじい連撃を浴びせ続けながら、オッタルは叫んでいた。
もう…何これ…;
テロップ『闘技場『全体』はカオスと化している!』キラン!
オリハルコンは不壊属性(デュランダル)を持ち、決して壊れない。
それによって作られた武器は、破損することのない特殊武装(スペリオルズ)となる。
例:デスペレート(アイズの剣)
その代わり、攻撃力という点においては他の1級品装備より劣る。
だがしかし、魔力の塊のみで造られた不壊属性のそれは最も魔力の透過性に秀でている。
魔力に伴う強化により、魔力同士で増幅し合うことも相まって相乗効果を齎していた。
その結果…その魔力武器は、不壊属性の性質を持ちながら攻撃力も第一級等級武装を遥かに凌駕する。
勿論、その魔力で纏った武器も元来持つ攻撃力+先程述べた攻撃力かつ不壊属性となるので…えげつない武器かつ防具、攻防一体の装備品と化していた。