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Unlimited【ダンまち】

第52章 メシア・デイ・イヴ





ロキ「なるほどなあ…」

フレイヤ「随分とあくどいのね」

精霊王「おまけに子供の喧嘩に口出すなと大人に言う。

いじめられっ子ではなく、いじめっ子がな。

要するに…他を痛め付ける時間がもっと欲しいのよ。
そうすることで…楽しみを挟持したい。あやつらにあるのはそれだけじゃ。


だからこそいじめを憎む。
その仕打ちをしてもなお痛まない心を憎む。

他を貶め、傷付け、何も感じぬ心など非道の証に他ならん。


当人同士で冗談やスキンシップとわかる範囲はいいが…

嫌なのを嫌とも言わせず、たとえ嫌と言われても受け入れまいとするそれは次第にエスカレートしていき、いじめとなる。


要は生き方よ…

本当の悪人とは…『悪』とは、他を慮らぬ心にこそある」

ヘファイストス「見極めようともせずに印象だけで決め付ける人は多いものね」嘆息

精霊王「まあそれも定め。人間だからこそ起こりうることよ。

言葉等なくとも動物の方が通じ合っておるのが実情…

感性も鋭く、霊感もある。
目に見えないものが見え、察知できる分…そちらの方が諍いは少ない。

ましてや戦争などということは起こさん」

ロキ「群れで狩りはするけどな。
でもそれは食事、つまり生きる為であって殺して奪う、快楽を得る為のもんやない。

なるほどなあ…そういう考え方もありやな」


フレイヤ「理解に苦しむわ。

私は…ケイトの方が好きよ?
今ではトラウマでの疼く傷も自力で抑えて、きちんと話そうとしている。
決め付けず、俯瞰して見ようと努力できている。

どんな傷にも負けず…曇りなき眼で見定めようとする姿勢…
決め付けて人そのものを憎んで滅ぼすこともできるのに、しようとさえしない高潔たる信念…

その全てに、私は惚れたのよ。


魂が誰よりも白く…眩しく、光輝いていた。

あれだけの傷を抱えながらそう在れるのは、非常に珍しいもの^^//」うっとり
ロキ「やらんけどな!」けっ!&もぐもぐ

フレイヤ「アルとディはどうしたい?」
アル&ディ『すーき!^^』きゃっきゃっ

フレイヤ「ありがとう^^//」
ロキ「同意すんな!!;」

テロップ『騒がしさが増している』



その頃のオッタル…


オッタル「フレイヤ様と結ばれろ!!
その為ならば是が非でも勝つ!!」
ケイト「絶対間違ってると思う!!;」

激闘と化していた。


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