第52章 メシア・デイ・イヴ
8人セットで5000ヴァリス(5万円)…
ヘスティア「ベル君!ベル君!
君も食べるんだ!!これ美味しいよ!」
それを貪り食うかの如く、凄まじい勢いで暴食の鬼と化していた…;
1人頭625ヴァリス(6250円)…
しかし――納得の行くだけの美味しさ(質)と量だったと言う……
これは後に語られることだが…
どんな種族の味覚でも満足できる『質』
――全種族で協力し合って完成させた
1人セットでも大食いの輩を唸らせる『量』
――皆で頑張って造り上げた
例え残ったとしても携帯の空間収納庫に入れれば後の御飯にでも使える!
――携帯、スカイボードは最早コクーンでは必需品と化している。雲クッションもまた然り
後にそれは話題を呼び
豊饒の女主人の客もまた増え、嬉しい悲鳴が上がりまくったとか…
ヘファイストス「…まさか…魔力だけでオリハルコンと化すなんてね」
ロキ「魔力の扱いはスペシャリストに入るからな!
まあ…精霊王の血縁者なんて知らんかったけどな」
精霊王「アルルェーチェはわしに精霊王の冠名を譲った先代、初代の名じゃがな」もぐもぐ
ロキ「へー、そうか。
………
って待てい!!;いつ来た!!?;」
アル&ディ『じっじー^^♪』
精霊王「ノリツッコミがうまいのお」もぐもぐ
ロキ「って言うかうちの料理取んな!!;」
シル「お買い上げありがとうございます^^♪」
ロキ「って言うか何で精霊王の分まで天引きされとんねん!!;
何でうちが払わなあかんねん!!;」
フレイヤ「別にいいじゃない。
いずれにせよ…」
ロキ「ん?」
フレイヤ「楽しそうだから^^//」ふふっ
ロキ「そりゃ見てる側はな!!?;」
アル「ママ?」←フレイヤ見やる
フレイヤ「ええ…ママよ^^」
ロキ「ママちゃうでえええええええええ!!!;」
テロップ『必死だ』
ヘファイストス「…何でこんなに話が逸れるのかしら…;
(飽きっぽいから?」う~ん←顎に手を当てて考え込んでいる
テロップ『皆、自由だから』
観客席にて、喧騒の最中で長椅子に座ったまま一人考え込むヘファイストスだった。
ロキからフレイヤへの喧騒、精霊王のアルとディへのあやし声…
それらが闊歩する中での考える像は、さぞかし異質で目立ったことだろう。
闘技場のスタジアムからでも見えた。