第52章 メシア・デイ・イヴ
いつ如何なる時でも、どんなエネルギーであっても、即座に中心となる一点のみに分散の方向を集中させると同時に、神の力に変えれるように。
5000年の間は、そればかりしながら終末神を浄化し続けていった。
結果として…浄化することを重要視した為、得られたのは神の力の繊細な扱い方ではなく、集中と顕現のさせ方のみ。
後になってから…5000年の内に学べなかったことを、悔いもした←1780ページ参照
(完全な制御は精霊王のお陰で身に付けた。1813~1819ページ参照)
だが、しかし…
そのお陰で…今がある。
今という時に辿り着き、無駄なことなど無かったと言い切れる。
それほどに、『神の力をも極められた』と感じさせられていた。
リヴェリア「随分と…差がついたものだ」
フィン「そりゃあ…5000年も無限大の世界を回って浄化し続けてきたんだ。
付かない方がおかしいし、寧ろつかなかったらこちらの立つ瀬がない」苦笑
ガレス「で…?
勝負は目に見えとるわけじゃが…どうする?」
アイズ「戦う」きっぱり
『!』瞠目
アイズ「…戦おう」
静かに、もう一度呟かれた声は…静寂となった闘技場に、確かに響き渡った。
アイズ「…私も…何もしてこなかったわけじゃないから…」
ジャキッ!!
アイズ(私は――諦めない。
あなた(ケイト)の隣に、立つことを)
そう剣を握り直し、構え、態度に示すアイズを前に…僕達は笑った。
フィン&ケイト『ふっふっ…はっはっはっはっ!^^』
ケイト「いいよ!戦おう!
この際いっそ、神の力なんて無しで楽しんだ方が面白い!!
神の力なんぞ無粋だ!!」
フィン「そうだね…
誰も使えないのだから張り合いもないし。
その一歩前の状態で戦おう」
アイズ「…負けない!」だっ!!
走り出すと共に、「【目覚めよ(テンペスト)――風(エアリエル)】!!」という声が響く。
同時に風を纏ったアイズが、天を駆ける。
『リル・ラファーガ、バースト』(1068,1073ページ参照)が放たれる。
それは魔力で強化させた全身の力を、なおかつ風もまた剣先一点に凝縮かつ集中させたもの。
ケイトから学んだ技術を経て、今まで以上に昇華させた必殺技。
それとケイトの魔力壁が今――激突する!
がっ!!!!!!!!!