第52章 メシア・デイ・イヴ
ヘファイストス「……更に上の段階がある…そう言いたいのね?」
ロキ「ちょい待ち!;
魔力はエネルギー体やろ?
それが物質化されて、不壊となったのが最高やろ?
その上は何やって言うんや!?」
フレイヤ「見ていればわかるわ」
ロキ「そこが気に食わんねん昔っからああ!!;
わかった風な口ばっかりききおって!
知っとるんやったらもったい付けてないではよ教えろや!」むきー!!
フレイヤ「嫌よ。面白味が減ってしまうじゃない^^」ふふっ
不敵に微笑むフレイヤに、ロキは怒り心頭だったが
ヘファイストスは僕とケイトを見やったまま顎を手に当て、考え込んでいた。
次の瞬間…
ケイト「よっと」
ガネーシャ「おっとどうしたことだあああ!!
無傷!!無傷だああああ!!!
あの高威力の一点集中の魔法!余波による衝撃がビリビリと震わせていたことから威力は明白!!
だがしかし!!無傷で立っているうううう!!!」
フィン「助かったよ…
一人だったなら『多少』傷は付いただろう」
魔力の壁で防いだグラン・バースト。
それに対し、ケイトが霧散するように壁ごと振り払ってくれた。
ケイト「フィン、いつの間にそんなにうまくなったの?
うまく補強してくれて助かったけど」
フィン「精霊王の森で…ちょっとね。←1813~1819ページ参照
今では…神の力だけじゃない。
魔力から細胞に宿る僅かな力に至るまで、完全に意のままに扱えるようになったよ」
ぼぉっ!!!
放たれた魔力…散ったそれを逆にケイトと共に吸収する中
リヴェリアは笑いながら僕達を睨んだ。
リヴェリア「まったく…化け物じみたものだ」苦笑
フィン「心外だなあ(肩すくめ)
これでも…相応の苦労はしたつもりだけれど?」くす
ガレス「小生意気な口は早々治らんようじゃの」にや
フィン「生憎だけれど…
そう簡単に、人というものは変わりはしないさ」微笑
ケイト「逆襲行くぞおおおお!!」
ぼぉっ!!!
槍へ魔力を集中する中、物質化したそれが更に増していく。
余波で周囲一帯が瓦礫となり、吹き飛ばされてゆく中…
魔力が集中されただけのそれは――圧倒的な存在感を示し続けていた。