第52章 メシア・デイ・イヴ
16:00
雲王国、闘技場――
「いよいよ始まるバトルロイヤル!!
今回のルールは至極単純!
自分以外は全て敵!!最後まで生き残った個人のみが優勝者だ!!!」
『うおおおおおお!!』
「全員纏めていっぺんに戦うぞ!
気絶すればその時点でアウト!失格だ!!
逆に言い換えれば、気絶さえしなければ戦い続けていられる!!
闘技場内で気絶した場合は結界の瞬間移動機能で一瞬で場外の立ち入り禁止エリアに出されるから、くれぐれも入るなよ?!
気絶した人が頭上から降ってくるからな!!」
『おおおおおおおお!!』
「あとは魔法在り!武器在り!
それ以外の毒や薬やドーピングは不可!!
即死及び致命傷となる怪我は予め張られてある結界で超速で治すと共に気絶させられるぞ!!
闘技場に張られた結界によって必ず死なせないからどんなに実力差があろうとも遠慮なく全力を出せる!
飛び込み参加もありだからジャンジャン行けええええええええ!!」拳振り上げ
『おおおおおおおおおおおおおお!!!!!』拳振り上げ
「申し遅れたが司会はこの俺!ガネーシャだああああ!!!」拳再度振り上げ
『おおおおおおおおおおおおおお!!!!!』拳再度振り上げ
ガネーシャ「予定としては16:00~18:00となっている!
ちなみに言うと、神に至った【救世主(メシア)】(ケイト)と【勇者(ブレイバー)】(フィン)も神の力と∞の数値を封印して参戦だ!!
それに勝つのは一体誰だあああああ!!!?
気になるかああああ!!!?」
『おおおおおおおおおおおおおお!!!!!』
ケイト「盛り上がってるなー」
フィン「はははっ^^;
何で倒される前提で動かれているんだろうね;」
ケイト「場を盛り上げる為なんじゃない?
そんなのどうだっていいや!
手加減しないぞ!b」微笑←親指を立ててグーを差し出す
フィン「僕こそ」ふっ
ガネーシャ「では選手入場!!!」
『うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』
観客席の歓声に包まれる中、僕達は闘技場のスタジアム内へ入場した。
グランド・デイ・イヴのようなお芝居ではない。
勝ちたい。戦って、勝ちたい――
そんな熱が、想いが僕を強く焦がすのを感じる中
入り切った後、激闘へのゴングが僕の…僕達の高鳴る心を示すかのように激しく、けたたましく音を立てた。