第52章 メシア・デイ・イヴ
係員「「不幸せだった分、今幸せになれ!」
そう笑って言って下さったあの方は、光のようでした…(微笑&目を細め)
お金を取り返し、与え、得られていた不当なものを全て払って下さった。
このような真っ当な環境を与えて下さった。
居場所をくれ、何でもないように受け入れて下さった。
だからこそ…何度でも想うのです。
心から、魂から!(ぐっ!)←自身の左胸を右手で握り締める
死ぬはずだったこの命…その全てを捧げる心積もりですので」真剣
「ほお…この国は安泰だな」
係員「ですので…
横暴な者、ひいては傲慢な権力者、高圧的な言動をする輩を嫌う精神は私だけでなく、領民の皆が持っております」
「ふむ…
物言いには気を付けるべきかもしれんな。
しかし、もし悪用されれば
係員「あの方は私達に対し悪用などはしない。絶対に!(真剣)
そもそもが権力者には向かない器の持ち主だ。
どれほど厳しく接しようとも、必ず甘さが…優しさがそこかしこに紛れている。
たとえ無限の闇に飲まれようとも、それでしそうになったとしても…
あの世に帰る際に笑って会えない、合わす面などないと奮起し踏み止まることでしょう!」←735ページ参照
「…お人好し、か」
係員「あの方がして下さった恩義は、それほどに重い!!」
「…凄まじく強い結び付きで結ばれているのがわかったよ。
そして支えようとする姿勢も」
係員「ご理解いただき感謝します」お辞儀
「気が変わったらわしの所へ来るといい」
係員「お言葉だけ頂戴しておきます」深々お辞儀
その後…この事態をきっかけに、あるプロジェクトが動く。
任侠映画として領主から助けられた3000人の領民のそれが明かされ、大ヒット作となったのだが…
それはまた、後の話だった。
テロップ『と言っても、当時は瞬間移動で認識阻害をかけた分身体を送り、全員を助けて回っただけ。
しかも人選は完全にアスフィ任せだった(確認作業と選定)、最初のピックアップはケイトだが』←1362ページ参照