第52章 メシア・デイ・イヴ
スカイボードも携帯も所有者特定機能もあるので
所有者、つまり持ち主以外が持てば持ち運び出来ないように力が加えられる。
携帯にもスカイボードにも空間収納庫と同じく収納機能が加えられ、そこに入れられたものも所有者以外は取り出せない。
最初に購入時に使う者に登録させたものは魂。
それに加え、魔力を通した際に感知した体質や指紋や血液型まで全て読み取っている。
成長していくに従って情報も更新されていくので安心という優れもの。
ただし…忘れてしまった場合は取りに戻らない限りそのままとなるので注意が必要となるのが唯一の欠点。
ケイト「空島エリア…なんてのは流石にねえ…」
フィン「でも似たようなものだろう?
実の所、雲なんて水蒸気の集まりでしかないんだが…
神の力という外力を働かせることによって、強引に実体を持たせているに過ぎないわけだし」
ケイト「うん…
まあ、何にせよ…楽しそうで何より何より」うんうん
フィン「ケイト…」
ケイト「ん?」
フィン「……さっきから震えているけれど」
ケイト「怖いものは怖い!;」がくがく
フィン「やれやれ^^;
(真下の光景が苦手なのは意外で、怯える姿も滅多に見れないから面白いんだけれどね…
からかったら嫌われるのは明白だし、かと言って黙ったままというのももったいない気もするし…)
どうしたものかなあ…^^」ふふっ
ケイト「?;(怪訝)
(はっ!)もしかして変なことを!?;」
フィン「しないから。
まあ、したいことはしたいんだけれどね?」にやにや
ケイト「…//寝間で、お願いします//」ぼしゅうう←耳まで真っ赤&蒸気
空中トランポリンから降りて別の地点へ着陸した後
それを見計らって、次の人へ係員が案内をしていた。
ちょうど時を同じくして、アルとディも空中トランポリンから降りていた。
本当に…これほどまでに知性があったかな?僕の幼い頃は…
そんな疑念を抱く中、息子と娘はママにべったりと甘え切っていた。
フィン「…………僕にも甘えて欲しい」ぽつり
その呟きは、自然と周囲の喧騒に掻き消された。
アル&ディ『ママママママ!!ママー!!!><//』きゃー!
ケイト「アルー!ディー!><//」きゃー!
フィン「…」ぐすん
テロップ『フィンは泣きそうになった!空気が対照的だ!!』