第52章 メシア・デイ・イヴ
雲王国エリア、空中トランポリン…
その下は雲より遥か下の光景を映しており、そのまま落下していくようリアルに感じさせられる……
絶叫系(見た目だけ)とも言えるそれは、ある意味大反響を呼んでいた。
本当に雲を突き抜けて落ちていくわけではないのだが…;
テロップ『安全性もきちんと確立されているし、結界も使われているので落ちることもない』
ケイト「きゃうんっ;」ぷるぷる
腕の中に、まるで子犬が如く穴を掘って潜り込もうとするケイトに…
そのまま抱き締めて腕の中へ閉じ込めながら頭を撫でた。
徐々に慣れてくると、スケートと同じく楽しそうに笑みを浮かべだした。
ケイト「フィン~^^♪」
手を恋人繋ぎで握りながら上へ上へと跳ねていき…
中心地エリアのホテル最上階の高さを超えた辺りで、ようやく我に返って再び怯えて…以下略。
その間、アルとディはというと…
子供用の空中トランポリンで遊んでおり、はしゃぎ声がここまで聞こえてきた。
テロップ『最上階よりも上の高さに居ても聞こえるほど=同じく高く跳ね上がっている』
フィン「…;
パルゥムの目はいいにしても…
何で、生後10日になったばかりで飛び跳ねて、なおかつ僕達へ手を振っているんだろうね…;」←手を振り返し中
ケイト「アルー、ディー;」←フィンへしっかりとしがみ付いたまま頑張って手を振っている
フィン「ははは^^;」
力無く苦笑する中、降りる為にスカイボードを起動させて乗った。
空中トランポリンの降り方は、スカイボードに乗ること。
他にもジャンプの力を弱めればいいのだが、高ければ高いほど降りるまでに時間がかかる為そう取り決められたのだそうだ。