第52章 メシア・デイ・イヴ
ケイト「…………」
「次の方、どうぞ」
ケイト「……………;」ぷるぷる
フィン「ケイト?;」
ケイト「前が見えない、何も見えない。フィンがいないと何も見えない;」がくがくぶるぶる←フィンの胸に顔を埋める
フィン「……;」
ケイト「下を見たら死んじゃう;ついてきて;」
フィン「いっそ雲の中で行為に勤しむというのもありかもしれない」ぼそ
ごぉんっ!!!!!!!!!!!←フィンの脳天にケイトの左拳骨がめり込んだ
ケイト「よし。怖がる分だけ怖がったからもういいや!」
フィン「……;
力の入れ過ぎはどうかと想うんだが;」
ケイト「アルとディがいる前で何言ってるの!;
父親としての自覚を持って!;真似し出したらどうするの!!」
フィン「あー…そういえばそうだったね。
ンー…;(腕組&瞑目)←考え中
まあ…その都度調整して行こうか」
ケイト「今この瞬間だってね!?;」
アル「まっまーぱっぱー」
ケイト&フィン『?』
ディ「チュー」
ケイト&フィン『!!?;』ぎょっ!!
アル「まっま」
ディ「ぱっぱ」
アル&ディ『チューッ!』
ケイト&フィン『!!?///;』
ケイト「ほら見ろ真似しちゃったじゃんか!!;」
フィン「いや!
それよりも驚くべきはそこじゃない!!
もう2語文での会話ができるように!」
ケイト「あ!ホントだ!!」
「あのー;いい加減乗ってくれませんか?;」
ケイト「はい!行きます!
ご迷惑をお掛けしてしまい済みません;(深々お辞儀)
ほら行こう!」ぐいぐいっ!!←フィンの手を引く
フィン「あ。ああ。
アル、ディ、子供用ので大人しく遊んでいるように」
アル&ディ『あーい!』挙手
生後10日にして…これほどまでに、か。
僕のそれを丸々二人共引き継いでしまっているようだ。
ちゃんと理解して、その上で会話が成り立っている。
恐らく…何年経ったとしても、物心つく前からの記憶として覚えていることだろう。
僕と同じように……
そう思考に整理を付けると共に、後ろ髪を引かれる感覚に苛まれながら、僕はケイトと空中トランポリンをし始めた。