第52章 メシア・デイ・イヴ
ケイト「無重力になる場所もあるんだ。
実際に雲が発生して流れていく様を球に映写して理解を促したり。
地球の内、大陸のどの方へ向かって風が吹くか。気流の変化に関しても示してる」
フィン「……子供には…まだ早過ぎるんじゃ?」
ケイト「知りたい時に知れる。
その方がより強力に頭に焼き付くさ(微笑)←右手の人差し指の先を自身の頭につける
無重力状態の中での動き方やら、泳ぐ練習にもなるからおすすめだよ」
フィン「…いい勉学の材料になるだろうね。
遠心力やらどのような力を利用して遊具を成し得ているかまで記しているようだし…;」
ケイト「物理法則も理解しておいた方が後々役に立つ。
反射とか方向とか向きとか、力を与えられたボールはどこへ跳ねるか、向きによってどう変わるか。
そちらの方が計算よりも役に立つ。
動物園のものだって、自身の可動域や限界も把握できるようにする為だ。
人によってできる範囲は異なる。それを身をもって自覚する為の検査と無料体験もある。
まあ何にせよ…今は楽しんだもの勝ちってことで!^^♪」
フィン「…前夜祭所かその前だと言うのに…;
はしゃぎ過ぎて肝心な時に動けなくなったらどうするか考えているのかい?;」
ケイト「フィンに任せる」
フィン「…;」
ケイト「一度やりたいように暴れてみたかったんだあ^^♪」にこにこ
フィン「…完全に僕任せか…;
まあ、惚れた者負けとは言うけれど…^^;」腕組&苦笑
ケイト「惚れた者負けかあ…
確かにそういう所があるよね。
嫌いだって怒る部分があっても、それごと好きだってなっちゃうし…
そう言えば、場に居合わせたレフィーヤはおろおろしてたよね。
あの時(1907ページ参照)。
皆を困らせることになったわけだし…
(はっ!)あ!;皆に謝罪してない!!;」
フィン「はははっ…^^;
いつものことだから、そこまで深く気にすることはないよ。
皆も気にしている様子はなかったからね。
(一つのことが気になると前に進めず戻ろうとする。
そこもまた自閉症スペクトラムの特徴か…
出ている傾向に関しては個人によって差はあるようだけれど、後で追々纏めよう」
ケイト「ほら早く!
闘技場でのバトルロイヤルまであと6時間しかないよ!?」
フィン「ああ」頷
考え込む中、叫ぶケイトへついていった。