第7章 恋と自覚
ケイト「…s…幸せ以外何も感じない//(俯)
あの時…街の人がいる前で動揺して混乱して頭抱えて死を感じている時に、優しく抱き締めてくれて……
とても、安心した。少しずつ落ち着いて、温かい感情が伝わってきて…とても、心地よかった。
心が死なずに済んだのは…フィンのお陰////」
リヴェリア「それが『恋』というものだ」微笑
ケイト「!!////」
そう言われると、段々と実感が強くなってきた。
ケイト「リヴェリアって…恋をしたことあるの?」
リヴェリア「!?(いきなり何を言っている!?;)
あー…物語で読んだ程度だ」
ケイト「そっか…
私…気付いたら…気になってた。フィンのことが。
私を、護る為だって…冷静になってから解った。
自由にしたかったんだってことも。
街にとらわれて、行動して、護って…でもその中に自分の意思はあるにはあるけど、縛られてるってうっすらとはわかってた。
でも……それでも…護れるならって、思った。
家族だと思ったのは…誰かを失う感覚を、誰にも味あわせたくなかったから。
それがなかったら、あれと同じことだけはやっちゃいけないってわからなかったから。
色んな理由があって、それでも自分なんかどうなってもいいってそればっかりだった。
育ての家族に大事にされても、家族と扱われても…慣れなかった。でもとっても嬉しかった。
外出をある程度押さえられたのも、護る為の一つの方法だった。
でも…フィンは……ちゃんと、向かい合ってくれた。面と向かって護ってくれた。
向かい合った上で、自由になる道を…自分という人生が歩める道を真剣に考えてくれた(涙目)
私は…嬉しかったんだ。嬉しくて仕方なくって…(涙)
一人で突っ走った時も、苦しみや哀しみでいっぱいな時も、心で整理がつかない時も…
いつでも、フィンは…真っ直ぐ、ちゃんと私を見てくれたからっ;;
皆も、あったかくて…ちゃんと伝えてくれて、とても嬉しかった」
リヴェリアは黙ったまま聞いてくれていた。
淹れたばかりの紅茶を目の前に出しながら、優しく頭を撫でてくれた。