第52章 メシア・デイ・イヴ
ケイト「…………………」
フィン「……」
ちゅううううううううっ
抱き締め合って寝てから6時間後…
4時に、事件は起きた。
ケイト「……^^//」むにゃむにゃ
フィン「……(寝ているん…だろうね?;」たらたら
いや、嬉しい。
嬉しいんだが…
何故身動きの取れないよう関節までガチガチに固めた上で抱き締め
唇に吸い付いているんだろう…
襲われたいのだろうか?
そんな疑念に駆られる中、なおもケイトは続けていた。
満面の笑みで、さも幸せそうに、とても心地よさそうに…
僕の理性は限界を通り越しているのだが、そんなことなど気にもかけていないようにも見える。
精霊王の森にも後継ぎが必要ということだし襲ってしまおうか?
いや、だが…一か月はしたくないとケイトから出産後に言われている。
それでもやりたい。でも駄目だ、やりたい、駄目(ぶつぶつ)
テロップ『フィンは思考の無限ループに陥った』
ケイト「にゃう」
ちゅうちゅうっ
フィン「!!?////;
(これ以上がまだ!!?//;)
////」かああっ!!&瞠目
何故…唇に吸い付くばかりか、舌で舐めつつ下唇と上唇でついばみながら吸い続けてきた。
心地よさそうにされる中…僕はされるがままに抱き締めつつ、後ろ頭を撫でていた。
理性は無となるも、無理やり思考の方向を変えることでこの場を凌ぐことにした。
フィン「……(アイズは修業に行ったのか。
それも…アルとディを連れて東屋に行った上で。
虫は繁殖できず、東屋や家に入れないよう結界を張っているから大丈夫なはず」
そう現状を感知しながら考える中…今度はペロペロと舐め続けてきた。
……精霊の守り人とのコミュニケーションなのだろう;
愛しい者、気を許した者への証でもあり、挨拶でもあり、歓迎でもあり、情愛の証でもある。
フィン(舐め返すべきなのだろうか…;)う~ん
そう考える中、冷や汗が頬を伝い、ケイトに舐め取られていく。
ケイトが目を覚ましたのは、それから1時間後だった。