第51章 学び舎
ケイト「そうそう。
溺れそうだと感じたら、即座に仰向けで浮くよう意識して」
アイズ「うん」頷
後に…鎌倉時代に生み出され戦国時代を生き抜いた証として日本泳法は有名になり
取り入れられることになるのだが…それもまた、別の話。
3時間経ってようやく…汗を流して寝ようということになり、風呂上がりのフィンが帰ってきた。
ケイト「おかえりー」
フィン「ただいま」
ぎゅぅっ!!
両腕の中に閉じ込めてくるフィンに対し、いつものように抱き返していた。
その頃には既に、アイズは何十mでも泳げるようになっており…最高記録は1kmだった。
休み休みではあるが、動きさえ覚えれば後は完璧にできていた。
「弟子だから//」とアイズは言っていたが、何故頬を染めるのかまではわからなかった…;
テロップ『鈍い&天然タラシ』
フィン「………」
アイズ「…………」
ケイト「一緒に寝てもいいでしょ?」
フィン「ケイトの隣は僕のだ」
アル「すーすー」
ケイト「…;
アルが、その…;」
フィン「潰しそうで怖いからとベビーベッドに移動させたんじゃなかったのかい?;」
ケイト「…うん…移動、させたんだけど…;」
フィン「…はあっ;(嘆息)
魔法で隣に移動しに来ていた、か;」
ケイト「…そうみたい;
まだ首も座ってないから危ないって叱ったのに;」
フィン「…大好きだという想いが止められないんだろう…;」
そう言いながらフィンはアルを抱き上げ
寝室のベッドの左側に設置されているベビーベッドへ置いた。
そのベビーベッドに敷いた、例の抱き枕のシート版の上に乗せ、布団をかける。
気持ちよさそうにディと共にむにゃむにゃと微笑む姿を見て、私とフィンは共に顔を見合わせながら笑った。
ケイト&フィン『^^』くす
フィン「明日はメシア・デイ・イヴだ。
昼から戦いが始まるから、ちゃんと早目に寝よう」微笑
ケイト「はーい!
あ…もう10時だったんだ」
アイズ「おやすみ」ぎゅっ
ケイト「…私の寝る場所って…;」
左右にぎゅうぎゅうに挟まれる中、私は戸惑いながら冷や汗を流した。
右からフィン、左からアイズが共に抱き締めに来ている。
フィン「おやすみ」
ケイト「おやすみ^^;」
そうして…いよいよ、メシア・デイ・イヴが開催される日になった。