第51章 学び舎
ケイト「さてと、んじゃ入ろっか」
アイズ「うん」頷
ケイト「クリエイト・修業空間。
水泳場」
そう呟いた直後、遊園地エリアに新築されていたプールがそこにはあった。
ウォータースライダーは当然、ちびっこプールから25mプールや50mプール、流れるプール、波の出るプール、深さ5mプールと飛び込み台まで、多種多様なものが様々あった。
水族館でも好きな動物と共に泳ぐ体験というものがあるのだが、それは省いておく。
ケイト「えっと…
まず、現状がどこまでなのかわかんないから、足がつくプールで確認ね」
アイズ「うん」
水着に着替えてプールに共に入ってもらい、いざ指導を始めてみた。
勿論、アイズから見てすぐ近くのプールサイドにいる。
ケイト「仰向けで浮くことはできるんだね」
アイズ「…うん」
ケイト「うつ伏せは?」
ぶくぶくぶくぶく
ケイト「何故に!!?;(ぎょっ!)
って驚いてる場合じゃない!;
アイズ!!;」
どぼぉんっ!!
うつ伏せになった瞬間、そのまま沈んでいった。
即座に飛び込み、アイズを抱き上げた。
足がつく状況だというのにその余裕さえ無くすとは…;
ティオナが言うには『ロキがリヴェリアのトラウマなんちゃらでそうなったって』と前々から聞かされていたので…
場所を変えてみた。
ケイト「まずは恐怖心、条件反射による溺れと見た!!」
アイズ「…浅過ぎる;」
ケイト「ちびっこ用プールだからね、ちっちゃいよ?
手さえつけばすぐ顔を水面から出せる程度の深さだから。
まずは慣れることから!!」
アイズ「……リヴェリアが何をしてたか聞かないの?」
ケイト「聞かん!!
逆に掘り起こして傷を深くしたら意味ないじゃん。
それと向き合うよりは、楽しいことだと認識を改める所から!!」
まずは水に慣れさせて、泳げるように奮闘することになった。
時間制限は、恐らく3階に来るであろう3時間。
つまり…中で言う45日独占できるということになる。←1336ページ参照
テロップ『フィンが知ったら発狂しそうだ』
本当にね…;