第51章 学び舎
『特別学び舎でもお母さんからの育児の相談に乗ったり、夜泣きのそれについても先生方と話し合ったり…』
『初等部で必要となる先生方は…子供3人に先生1人付ける体制で行こう、1学年につき32人。
0,1,2,3,4で160人。
中等部で必要となる先生方は…子供6人に先生1人、1学年につき16人。
5,6,7,8,9,10で96人。
高等部で必要となる先生方は…子供12人に先生1人、1学年につき6人。
11,12,13,14,15で30人。15歳になる学年は人数の減少に伴い、他の学年へ手助けに行くといった感じで』
1833ページにて上記のように解説したが、それについての質問が来た為解説する。
フィン「初等部の0~4学年、1~4学年はわかるけれど0学年とは何?とのことだ」
ケイト「?普通に妊婦の話だけれど」
フィン「!?;」
ケイト「予め子供に慣れてないと慌てるでしょ?」
フィン「言ってくれなければそこまで考えていることはわからないと思うんだが…;」
ケイト「…ごめん;言葉不足だった;
正確には、妊婦は初等部に通ってもらう形を取る。
そこに研究科の人達と話し合うんだ。専門知識を有した人達でね」
フィン「子育てのプロも研究科に!?;」
ケイト「だって専門でしょ?
子育てのプロだとか、泣き方で違いを究明するとか。
そういう部門は研究に分類されると思って、そうしたんだけど…」
フィン「……なるほど…
そういうことか。
子の内から個性、性格や傾向などの違いを把握すると…」
ケイト「医療系の研究科もあるよ?
病気や感染病、その予防の仕方や衛生面の配慮等々も清掃員や生徒へ教えてる。
専門とする分野が各々違うから。
似通ってる人達は固まってもらって、範囲が重なってる『教わった同部分』を教え合って新たな見解を得ているよ」
フィン「…どんどん先に行きそうだね。目まぐるしくなりそうだ」
ケイト「なってくれなきゃ困る。
皆の助けになりたいから作ったんだし」
フィン「……本当……自分がちっぽけに思えるよ…」遠い目&涙目
ケイト「どうしたのさ?急に;
大丈夫?;」さすさす
逆に背を撫でて慰められ、僕も励もうと決めた。
ああいう風に考えるのはケイトの十八番だし、苦手な所を補おう。
幸い…ケイトの苦手分野は、僕にとって全て得意な分野だった。