第51章 学び舎
フィン「…出費が…嵩むね;」
ケイト「先行投資だよ(かきかき)
皆が頑張ってくれてるから営業は成り立つ。
それぐらい安いものさ^^」にこっ
フィン「…好きだ//」ぎゅっ!
ケイト「へ?」きょとん
ケイトは15学年96人全員の希望職を見つめ直す為
帳簿を左手に、ペンを右手にかきかきと整理し続けており
それを横から抱き締めた。
ケイト「その…普通に義務だと思うんだけれど;」たじたじっ
フィン「大好きだ、愛している」ぎゅむううう
気付けば腕の中から脱させまいとしてしまっていた。
それからケイトは発明科の人達と、乳母車、及び赤ん坊が使う道具について話し合っていた。
ケイト「ともかく丈夫に。
次に柔らかく、ぶつかっても叩きつけられても痛くないように」
「ふむふむ」メモメモ
ケイト「中の赤ん坊を守ること重視で」
「おんぶ紐もですか?」
ケイト「ともかく赤ん坊が絶対に落ちないように、両方ともね」
「はい」頷
ケイト「この前提だけは崩しちゃダメ。
自然の素材を重視しよう」
「するにしても…ゴムを外にして、中を固いものとする?
だとしたら柔軟性は?」
ケイト「固い上である程度曲がる奴にしよう。
ぐにゃんぐにゃんだったら安定性がね?」
「なるほど。
不安定になり、より危険になりやすいと」メモメモ
ケイト「そう。
手元で遊べるようにしてた方が泣き喚かなくて済むかな?」
「だとしても飽きさせないようにしないといけませんね」
ケイト「取り替え可能にして、棒を起点にして落ちず遊べる形にしよう。
次は…」
凄まじい勢いでありとあらゆる企画が進んでいった。
赤ん坊に負担をかけない形状についても研究科とも話し合って、商品化まで段階を進めていくつもりらしい。
その時はアルとディにも使わせる気でいるようだ。
フィン「本当に…余念がない;
母や子の助けになることばかり考えている;」
父は?と問いたくなるが、観点が違うので仕方がない;
研究科の人達が男への助けグッズを言い出すまで、考えつかなかったらしい。