第51章 学び舎
空中都市ではあるが…
学者にとっては最高の場である為
学ぶことにおいては、何よりも互いにとって得を齎すこととなった。
そして…『学術研究都市』とも呼ばれた――
ケイト「授業ごとに復習あるから大丈夫」
フィン「もしサボる人がいたら?」
ケイト「理由は聞くよ?
ただ遊びたいだけならまた別だけれど、ちゃんと話し合う。
家庭内の諸事情が原因なことだってあるんだからさ。
勝手に決め付けたり非難したりはしないよ。
それで傷になったら、人同士の付き合いが困難になり兼ねないし。
事実…私がその実例なわけだし;」しゅんっ
フィン「…済まない;」
ケイト「あ!
でも今の所は学びたい人達ばかりだから大丈夫。
学びたくても学べなかったから。
意欲は十分高いと思うよ?遊びたい人も居るけどね^^
元気が一番!」
とのことだ。
今男子二人と話し合っている。
ちょうど商店街で買い物を終えた後の帰り道で相談することに決めたのだそうだ。
ケイト「雲と、動物の動きね。
赤ん坊のそれの研究でもする?」
「動物がいい!」
ケイト「わかった!
動きだけで感情や意思がわかるようになれば楽しそうだよね?
会話だって出来るようになるかも!」ぐっ!(拳握り微笑む)
「そっちの研究に進みたい!」挙手
ケイト「じゃあ特別学び舎の研究科へ移動だね。
特等部と言った方がいいかな?
動きの表現は?」
「人形に真似させる為のやり方!」
ケイト「その動きをさせる何かを内蔵させてって感じかな?
発明職だね、表向きはおもちゃにして。
通信機、もしくは録音録画機能を加えれば捜査とかにも使えるかも」
男子2人の母ズ↓
「誠実なのが一番ね」
「本当…助かるわ^^」
ケイト「成人式で個人的なプレゼントを授与するから。
忘れずにねー?」
男子2人『はーい!!』
ケイト「各々の希望職から今後に生かせそうな器具を授与するから」
『やったー!!』
ケイト「同学年の皆にも伝えといてねー?」
『は~い!!』
何故母まで一緒になって挙手を…?;
疑問に思いながらも、休日だからか素早く母同士へ携帯で連絡し合っていた。