第50章 秘密
チュンチュンチュン
畑に入ってくる鳥の鳴き声が聞こえる中
ドンとハクがそれを追い掛け回すと共に、彼等彼女等の鳴き声が聞こえる。
番犬のようにきちんと見張ってくれているようだ。
アルとディは一度起き、お腹が空いていたようなので
哺乳瓶の中に入れておかれた母乳、空間収納庫で保存されていたものを飲ませた。
満腹になるまで飲んだようで既にゲップをさせており、3階の寝室に戻った。
時刻は既に朝の11時を迎えており、未だケイトはすーすーと熟睡し切っているようだった。
ふと、その目が空いた。
まどろんでいるように、シパシパと瞬きをする中…
再び寝そうに見えたので、声を掛けてみることにした。
フィン「おはよう…」←ベッド横に腰かけ顔を覗き込む
ケイト「んー…」
フィン「気分はどうだい?」なでなで←額あたりをそっと二度ほど右手で撫でる
ケイト「2度瞬き)……にゃ?」ぼー
フィン「まだ寝ぼけているようだね^^(くすくす)
ここはからかってみようかな(にやり))
残念だね…
もっと寝顔を見ていたかったのだけれど」
ケイト「!!!/////////」ぼぉんっ!!!
フィン「くすくす)^^」
真っ赤で蒸気が頭から出続けているそれをにやにやと見守り続ける最中、
ケイト「へんたーい!!!!////」
両手で突き飛ばされた。
ずぅんっ!!!!!
壁を背に叩き付けられ、その勢いのまま減り込む中
アルとディは上機嫌かつ楽しそうに笑い…
ケイトは慌てふためきながら走り寄り
大丈夫か何度も尋ねられ、同時に神の力を使って確認しながらエネルギーを送ってこられた。
壁もまた直しながら…
ケイト「ごめん!ごめん!;」あわあわ
フィン「身から出た錆だ。気にしないでくれ^^;
それより食事を取ろう。
もう11時だ。
昨晩お腹を下したようだけれど、大丈夫かい?
酒を飲み過ぎたからかな?」
ケイト「大丈夫…じゃない」
フィン「!?;」
ケイト「胃が荒れている。
痛い、熱い、苦しい、しんどい;」ぐすん
フィン「一難去ってまた一難か…やれやれ^^;」
ケイト「神の力で治して…」ぐすん
フィン「!
君がそんなことを言い出すとは…余程辛いんだろうね。
だが断る」
ケイト「!!?;」ガーン!!