第50章 秘密
涙ながらに強引に引き寄せられながらも、僕も同様に抱き返した…
フィン「これで…安心して、生きていけるね?」微笑
ケイト「うん!」
ぽろっ
フィン「…怖かったんだね」なで&苦笑
微笑みかけながらの問いかけに対して涙をぽろぽろと零すケイトに苦笑しながら
そっと頭を撫でた。
ケイト「ありがと…ありがとうっ」
なで
ちゅっ
再び撫で、そっと唇を落とす。
泣き止むまで、傍に寄り添い続けた。
ベッドの上に上がり、全身で抱き締め続けること十数分…
ケイト「力を取られたって、どういう風に?」ぐすっ
フィン「見た目には変化はないよ?」
やっと落ち着いて泣き止んだ後、事情を説明し始めた。
フィン「∞/2ずつ取られたんだ。
足したら…∞だろう?
未来永劫続くことを先詠みで視たそうだ。
視たのは…それだけではないようだけれどね」
ケイト「精子と卵子のように互いがいないと生み出されない、強力な相性だから?」
フィン「その例えは…要領を掴めないな?^^;」?
ケイト「えっと私の神の力は高密度。
でも隙間はある。
フィンの神の力がその隙間に潜り込んで、隙間なく埋まって、互いを強め合う。
それが無限に続く…
つまりは最高の相性だから?」
フィン「頷)ああ…
それと…こうも言っていたよ……」
ケイト「?」
フィン「『いい仲間に恵まれたな…
お前が死んだ場合、皆が攻めてくる未来が見えた。
いい夫を持ったものだ。
お前はもう…自由だ。
審判も、もう受ける必要もない。
堂々と、胸を張ってここの出身だと語れ。
そして…生きろ』」
ケイト「命奪おうとしてた人が言いますか;」
テロップ『尤もだ』
…よりによって、そこを突くのか…;(汗&困惑&動揺)
まあ、ツッコミ所としては間違いはないのだけれど…;