第50章 秘密
精霊神「いずれにせよ…必要分は貰い受ける。
未来永劫分はな。ケイトの考えそうなことよ(ふふっ)
そうすればいくら話したとて、悪人を連れてこねば罰せられることはなくなるのだからな」
ケイト「……ばれてた?」
精霊神「元より主等の企みなど筒抜けだ。
動物よりも分かりやすいわ!
だが…それがよい。
隠し事がどれほどうまくとも…いつかは必ずばれる。
相手を思いやる上での必死なそれは…いつ見ても、面白い」にやり
フィン&ケイト「「…………」」
精霊神「誇るがよい。
私に、一度でも考えを巡らせられるだけの誠意を示した「主等の行為」を。
過ちは過ち、だが…愛あってのそれならばやむ無し。
とは言え、おいそれとお咎め無しにはできん。
それが世の摂理じゃ(真剣)
よいな?」
『…はい!』
そうして…僕はケイトの髪を一本抜いて礎に差し出した。
しかし…
髪の毛一本で自壊した結界を前に、僕達は助かったことを喜ぶべきか、はたまた崩れる衝撃波に煽られ中空を浮いたままという状況下で手放しで喜べばいいのか……
結局の所…命の心配も、魂の心配もなく、それは終わった。
と言っても…ケイトは既に寝ており、我関せずで終わった。
それも仕方ない…既に1時は過ぎていたのだから。
ベッドへ寝かせたタイミングで再び起き出し、うたた寝しながらも右腕上腕部の袖を掴んで尋ねてこられた。
ケイト「フィン…自然神…精霊神の裁きは…?」
フィン「ああ、終わったよ…(どちらも無事に」微笑
ケイト「何があったの?
フィンは大丈夫?」心配げ
フィン「頷)ああ。
無事に終わったようだね。
力の半分ずつを取られた。
それも、自然回復するそうだ」
ケイト「時間はかかりそうだね…
それも結構な高密度だし」
フィン「…ああ。
だが…命が取られなくてよかった」
ケイト「……ごめんね…付き合わせて……(俯)
最初から…事情、話しておけばよかったよね」
フィン「気にしないでくれ」ちゅっ←唇を奪う
ケイト「!//」瞠目
フィン「僕がしたくてしたことだ」微笑&なで←ベッド横に座ったまま、右手で頭頂部を撫でる
ケイト「フィン…ありがとう(涙目)
ホントは……結構…怖かったんだよ」涙&震え&だきっ!!
ぎゅうっ!
僕の首の後ろへ震えた両腕を回し、僕は抱き締められる。