第50章 秘密
例に漏れず、人助けに余念がない。
そんなケイトの、いつもの光景に…
僕は感心しながらも、力になろうと思考の手助けをした。
0時過ぎに…予期せぬことが明かされることなど、知る由もないまま……
フィン「君のような、殊勝な人はそうはいないだろうね。
かく言う僕も…君のような人は、初めて見る」
ケイト「?そう?」
フィン「ああ^^(頷)
君という全てに…僕は惚れたんだ」微笑
ケイト「…あろがとう//
でも…見苦しい所はあると思うよ?
あの世のそれが見えてるから
神の力でそういう世界として、理としてあるのがわかってるから。
人にしたことはされるというか。
この世で人へ強いたり振り撒いた理不尽は、丸々自分の不徳としてあの世において裁かれ、地獄へと近付くし。
大切な人なら、それ見ているのが耐えられないから止めたりもするけれど。やる人はやるし。
いじめっ子の中には「子供の喧嘩に親が出るな」って言うけれど。
本当は解決させたくないだけで、嬲り続けていたいって意味で言ってるだけだし。
ただ単純に人を甚振り続けること、都合のいいサンドバックを無くしたくないだけだって見え見えだった…(俯)
だからかな…人に対して、嫌悪感がすっごいでっかいんだ。
特に、男性には…人の中でも人間、ヒューマンだけは絶対に嫌だ。
でもそういう人はどの種族にもいるわけで、学んでいる道中の過程なわけで…
だからと言って、許せるものでもなくって…」
フィン「君のように高尚な人はいないよ」
ケイト「だとしても!
…合う人が、いないのが寂しかったのかなあ…
こうやって抱き締め続けてないと安心できないぐらいに」ぎゅうっ←背に腕を回して抱き締める
フィン「…僕も…同じさ。
こうやって、抱き締め続けられる人なんて…
心の底から共に居て欲しい、触れ合い続けていたいと求め続ける人なんて…
僕の人生の中で、君と出会うまでいなかったんだ…一人として」
抱き返し、左手で抱き締める力を強めながら右手でケイトの頭を撫でる中
ケイトはとても気持ちよさそうに目を細め…
僕の肩の上に顎を乗せ、うとうととまどろみ始めた。