第49章 真の力
フィン「あ。倒産した」
ケイト「え!?;」ぎょっ!!
フィン「例の言っていた男性の会社だ。
退職金も最後の給料も出ないだろうね。お気の毒様」
ケイト「!!!!?;」瞠目
フィン「?どうかしたのかい?」
ケイト「一大事だああああああああああああああああああああ!!!!!;」
ぴゅううううううううううう
5分ほど僕が宥め続ける中でもなお出続けていた涙は
驚きによる瞠目と共に不意に止まり、一目散に走り去っていった。
確か…否定してこなかったから、てっきり君も同意したのだと思ったのだけれど……;←1851ページ参照
結局、退職金から給料、次の就職先まで手厚く、かつ素早く
僅か数秒で見に行き、全て一人で終わらせてしまったという…
勿論、食事は全て完成していたのだが…ケイトは後悔の波に負けてか、泣き崩れるばかりだった;
ケイト「何で私はこうなんだ…
何でこうなんだああ;
やらないって決めたはずだったのにっ;だったのにっ!;
もう嫌だっ!;
私死ぬ;;もう嫌だああああっ!!;;」涙
フィン「結局助けに行くんだね、君らしいけれど;」
ケイト「見過ごせるか!!;見せるんじゃない!!;」
椅子に座って頭を抱え、机に突っ伏すこと十数分…
ぐちぐちと言っていた中、僕の言葉を受け、ようやく頭が上がった。
フィン「そんなことを言っていたら、世界中に寄付しないといけなくなるだろう?;」
ケイト「うっ;(ぐさっ)
その前に…50年分ほど医療場と学び舎の方に資金を入れとこう;
自動給料付与分」
フィン「せめて10年分にしようか;多過ぎる;」
ケイト「う、うん;」
フィン「…まあ…君を好きな人は多いよ。ここだけの話だけれどね」
ケイト「…何で?…損してばっかだよ」
フィン「得を重要視して人を苦しめる人よりは遥かにいい方だと思うよ」片目瞑&腕組&苦笑&溜息
ケイト「…でも…結局、できなかった;(ぐすん)
話し合って、決めたのにさ;」しょぼん←肩落とす
フィン「変わらないままでいいんじゃないかな、そこは。
大好きな所だから//」ぼそ
ケイト「…//ん…わかった…
どうしても、動いちゃうけど…いい?」おずおず←顔を上げる
フィン「ああ^^//」頷
ケイト「…//ありがとう//」涙目
ようやく機嫌が直ったのか、涙目ながら箸を手に取った。