第49章 真の力
ケイト「私にとっては普通だ。
2歳の頃から、見えてた。
魂の位で共に居た修業場、合う人達しかいない故郷での…大切な、愛しい想い出も。
だからあの世が恋しくて恋しくて仕方なくってさ^^;」
フィン「ホームシックだね^^;」
ケイト「でも他の人には妄想に見えたみたいでさ。
唯一、同じ霊感を持っている人もお母さんだけだった。生みの」
フィン「へえ」
ケイト「だからかな…蔑ろになんて、できなかったんだ。
それを、お母さんもわかってるみたいでさ。
最後の最後に、護ってもらった…で……←窓の外、天を見上げる
終末神との、最後の戦いの時に…ようやく、また、逢えた。
ははっ…遅いんだよ…いつも……
…いつも…肝心な時には…いないくせにさ。
;;」ぐすっ
鼻をすすり、涙をぽろぽろと流すケイトに…
僕はソファーから立ち上がり、床を歩いて近付き…そっと肩へ手を添えた。
あの時…泣き震えるケイトへしたように。←1464ページ参照
あの時とは違って、僕の胸へと抱き寄せながら…
ケイト「だから…だから……絶対、あの世に行くまでの付き合いだけれど…
絶対、地獄になんて落とさない。落とさせない!
是が非でも、絶対にっ!!
落ちるのは簡単だけれど、一度落ちれば、上がるのに死ぬほど時間がかかる。
余計、逢いたい人と離れ離れになるっ!;
一緒に、居たい人と…居られなくなるっ!!
そのことの方が堪えられないっ!!!
知ってて視えてるのに見過ごせない!!黙ったままなんて無理だっ!!!
嫌なんだ…耐えられない!!」ぎゅうっ←指を立てる
僕の腕を掴むケイトの手に力が入り、指が立てられた。
涙を流しながら、思いの丈を叫んで語っていた。
『どう見える?どう考える?』という教育方針←1827ページ参照
仁徳、人格という評価方法←1837ページ参照
それらの意図を、その行動から、想いの深さを知った。