第7章 恋と自覚
フィン「僕にとっても人生初なんだ…ケイトが初心なのも可愛らしいけどね^^」くすくす
リヴェリア「どう見ても反応で遊んでいるようにしか見えないが?;(溜息)
ケイトも厄介なものに目を付けられたものだ」ぼそ
フィン「いいだろう?少し遊ぶくらい^^//」
リヴェリア「フィンは楽しいかもしれんが、ケイトは違うだろう」
フィン「いいや…
後になって、それごと大好きだと言ってくれるさ。きっとね」キラン&にや
リヴェリア「本当に厄介だな;」溜息
フィン「ははっ。退屈しないだろう?^^」
リヴェリア「それはそうだがされてるケイトの身にもなってみろ。
断られたらどうするつもりだ?
ただでさえ、恋もしていない状態で手痛い傷を負っているのだろう?ケイトは」
フィン「…大丈夫だよ。その傷ごと愛してるからね//」きっぱり&ぎゅう←胸元の裾を握りながら呟いた
最初は、惚れた男性と言い張る街の者とケイトが出会った時だった。
ケイトを護りたいと思った。対面して奮起した。冷静さを欠いて、気付けばキレて激怒していた。冷静になんて、いられなくなった。
彼女の気持ちを蔑ろにする彼等を、去ってもなおそう言い張って付きまとおうとする彼等を、見ているだけで正常でいられなくなった。
他の人の場合、そこまで立ち入ったりはしない。
その時に気付くはずだった。僕の心が、彼女に…ケイトに惹かれていることに。
あんなに肩入れしたのは、僕の中でも初めてのはずだったのに……
それでもまだ気付けなかった。
彼女が泣きついた時…心からの笑顔を浮かべた時、胸がざわついた。
彼女が愛しいと、心から想っていた。
縋るものを無くしてもなお、傷付けられてもなお護る為に全力を尽くした彼女の真心に魅せられた。心から。
彼女という存在が、もっと近くにいて欲しい。もっと傍に感じていたい。
それが恋だと知ったのは…つい最近だった。
恋だと気付くまで、他の人にはそこまで肩入れしないだろうことを考えなかった。考えられなかった。
それほどに…彼女という存在を気にかけていた。自然と彼女の声や態度が気になった。
気付けば寝床に入っていたわけだけど、そういうつもりで入ったわけでもない。
でも…大切にしたいと、心から想った。