第49章 真の力
14歳になると、やりたい仕事において
今度は職業体験ではなく、実地において正社員と共に実際に仕事をする、研修を積むという奇策を取られた。
15歳になればそこで働くという前提のもと取られたものだ。
勿論、これらは全てケイト独自のアイディアなのだが…打てば響くというほどに安心感を得られたという。
知りもしない現場や環境、顔ぶれの中にいきなり叩き込まれるよりは
顔馴染みがおり、共に働いたことのある人との方が落ち着いてできる。とのことだ。
誕生日を迎え15学年へ進んだ後の3か月では
正社員が必ず1人つく形式で共に働き、仕事のノウハウから有効な過ごし方まで休憩時間で話し合われる。
14歳半になった後、再び3か月の時を経て仕事を正社員と共にさせられる。
2か月後にはタッグを組む相手を決められ、最後の1月を共に乗り越えるという方針で、就職後も組む相棒となるわけだ。
3か月が2回、計半年に渡る実地研修は「実務実習」と呼ばれるようになり…15学年の代名詞となった。
就職後すぐ即戦力として回せる為、他国からも推進されている。
フィン「治療場の費用はどうする?」
ケイト「タダにしよう」
フィン「!!?;」
ケイト「好きで怪我する人なんていないでしょ、病気も同じ。
私が肩代わりする。←親指で自分を指さす
学び舎も医療場も、どっちも先行投資さ!^^」かっかっかっ!
フィン「…もし…僕達が破産したら?」
ケイト「……………;」たらーり←固まってる
フィン「…可能性の一つとして…;」
ケイト「………
その為に…迷宮に潜るんじゃん;」しどろもどろ←視線逸らし遠くを見る
その折、明かされた情報、体制の掲示を見て感化されたという団体、及び国が名乗りを上げ
投資、もとい寄付したいと言って送り付けてきた。
フィン「!!待ってくれ。
寄付したいという団体や国が無数に出てきて金額を送り付けてきた!」
ケイト「!そのお金、そのまま丸々学び舎と医療場の「自動給料送金金庫と資金金庫」へ転送して!」
フィン「一度金額を確認したりh
ケイト「着服したと疑われるだけでも嫌だ。死んだ方がマシ」
フィン「…潔癖だね…;」
ケイト「褒め言葉として受け取っておく。
必要経費として領民の発案に対していつでも助けられるよう発明もしておかないと」
フィン「?発明?」