第49章 真の力
年齢が変われば、自動的に学年も変わる。
ちなみに、学年は現在の年齢+1のものとした。
14歳なら15学年、いよいよ15歳になるぞと実感させる為でもある。
誕生日を迎えると共に、年齢に応じて9学年(9歳になる学年、進学時は8歳)と12学年(12歳になる学年、進学時は11歳)は職業体験に行けるようになる。
個人個人と向き合いつつ、進学直前と進学直後の周囲の顔ぶれも時が進むにつれ変わる。
要するに、気が引き締まる。
今までにない画期的なシステムだからか、年を取った意識がより強く、それもすぐ体感させられる。
年を取ったことで変わる学年の教室の場所、そこでの顔ぶれの変化で…
中等部から高等部へ変わるそれは、まさに劇的なものだとも言える。
学年ごとにクラスはなく、共に居たいと思うグループを各々で作っている。
グループ同士の連携という授業もあり、各々の得意分野で補い合う形を自然と取れるよう進めている。
余談はこの辺にして、少年A,B,Cの会話へ戻る。
B「僕は構造による可動域の制限についても研究したいね。
何でそういう進化をしたのか、興味がある」
C「お前は研究職でも行けるんじゃないのか?没頭できるタイプじゃん」
B「でもそれは興味のある範囲だからだよ。ただでさえ得意と不得意の差が激しいんだ」しょぼん
C「それでもお前だからできることがあるはずだよ。
どうせなら対動物や対怪物で戦ってる人達に可動域範囲の法則性を教えるとか。
色々とやりようはあるんだからさ、そう卑下に自分を見るなよな!」ぽんっ!←肩に手を置く
B「そっか…ありがとう^^」
A「…俺…遊ぶこと大好きなんだけど」
C「だったら、自分にしか出来ないこと頑張ろうぜ!
何回やっても飽きないものを開発したりでさ!
きっと楽しいし、長く続けていられるはずだ。お前、集中力もあるし」
A「お、おう!
俺、頑張ってみるよ!
遊ぶ目線に立って、4,5歳の子供でも乗れる絶叫系開発したいなあ^^
老人でも楽しめるタイプでさ、体に負担がかからない奴!」
B「それはいいな」微笑
C「期待してるよ!b」ぐっ!&微笑
というように…着眼点が違えば、また別の職業へと落ち着ける長所へと変わる。
短所ばかりを見て気落ちするよりは、何事もプラスに考えて仕事へ生かそうという方針によるものだと思われる。