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Unlimited【ダンまち】

第49章 真の力





結果的に、ケイトの取った方策はモチベーションアップに繋がった。


出来ないことばかり目を付けて叱るのではなく、出来ている部分を褒められ
仕事にも張り合いが出てきて、やる気にも繋がる。


出来なかった点については、今後心がけて欲しい点、努力して欲しい点として提示。

自分がどう見られているか、どう見られたいか、どこまでが許せるか、
どこまでならキャパオーバーにならず無理しない範囲で頑張れるか、それらの提示もまたしつつ
己という形、なりたいと思うそれはどれなのかを他でもない本人とちゃんと話し合っていた。


そして…気付けば、数か月も経たない内に異常なまでに平均偏差値が跳ね上がっていた;

領民達は皆、4エリアへ無料で行き来出来、中心エリアから好きな地方へもタダで当日中に行き来できることも関わっているのかもしれない…



ここに記すのは8歳同士、9学年に在籍する者達の会話である。


A「動物エリアに行こう!」
B「いいね」
C「いい勉強の機会だ」

A「…え?;」ぽかーん
B「時間は有限、できることはしておかないとね」
C「俺、動物の動きの研究家になるんだ!
ゆくゆくは動作だけでどんな気持ちなのかをわかるようにしたい!人の赤ん坊でも同じようにね。

実は俺…妹ができるんだ^^」
A&B「「おお!!」」

A「よかったじゃん!」
B「おめでとう!」
C「ありがとう^^」

B「僕はさ。
動物の動きと全く同じそれをするロボットを作るつもりなんだ」
C「いいな、それ!できたら見せてよ!」
B「ああ!^^」頷

A「…いや!遊べよ!!;
一日の休みぐらい思いっきり遊ぼうよ!!;

そりゃ勉強も大事だけどさ!;一日だけなんだぞ!!?;」汗
C「動物の動きを今の内にマスターしておきたいんだ」
B「何百通りもあると思うよ?
動物は気紛れだから領主様に話した方がいいんじゃ?」
C「うん。まずは先生に相談して、それから決めるよ。
先生から領主様に話が通るだけでも最低3日かかるだろうけれどさ。それまでの間に、自分なりに学んでおきたいんだ」
B「僕も付き合うよ」

A「…それでいいのか…お前ら;」
B&C「「うん。僕&俺のやりたいことだから」」


頷く男子BとCに、もう一人の男子Aはただただ驚愕していた。

どうやら、すっかり息抜きのつもりでいたようだ。


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