第49章 真の力
最初こそ別の階のトイレへ行こうとしたが、引っ付いていないと嫌だと駄々をこねられ…
だからこその手段だったのだが…どうしたものやら……
そう考えながら相談してみると…
ケイト「普通に交代した方が早いかも…;」
フィン「じゃあ持ち上げて穿かせようかな」
ケイト「ちゃんと拭いた後でね!?;」
フィン「勿論。わかってるよ^^」くすくす
瞬時にツッコんでくるケイトに笑いかける中、僕はあることを考えていた。
アルルェーチェ街では清濁併せ呑む風潮ができつつあり、異端児もまた住んでいる。
やむを得ぬ諸事情から罪を犯した人であっても、今後繰り返さないよう励む人ならばよしと定めていた。
もし繰り返せば普通に逮捕され、効かない人であれば二度とできなくなるまで処刑が繰り返されるが。
人為的、つまりケイトの神聖な魔力を受けて生み出された心持つ怪物が神獣。←134,1409ページ参照
ドン達がそれであり、ドンはその見た目(作者プロフィールにあるホームページ先の画像参照)から非常に好かれている。
自然的、つまり迷宮から自然と生み出された心持つ怪物が異端児。
それらは差別を受けず、空中都市コクーンとアルルェーチェ街におり、在住と生活を許可されている。
たとえどんな種族であったとしても個人と向き合い、本質を理解しようとする。
ただし、清濁併せ呑むと言っても限度があり…
例の「別荘として買ってやる」という態度、傲慢かつ自己中のそれは入れないようにしている。
それもまた「領民を守る為」という名目であり、領民からも広く支持されている。
被害を被るのはいつもその周りにいた人達であり、何もしていなくともそちらからやってこられるのだから。
そして今日(6月15日(冒険者83日目))…早朝に学び舎が完成し
5000人の内の1056人、21.12%の今年5から15歳になる未成年を集め、授業を受けさせることになった。
常々住民から希望が殺到していたことでもある。
今年4歳になる子達、それ以下の年齢の学年は纏めて初等部。
この学年のみに関しては希望制であり、子供が好きな時に抵抗なく通えるようにという目的がある。
5から10歳が中等部、11から15歳が高等部。
中等部では知ってて普通の一般知識を学び、高等部ではなりたい職業で必要となる専門知識を学ばせる。