第49章 真の力
フィン「頼むよ」
精霊王「ご指導宜しくぐらい言わんか」
フィン「すっ)…」その場に跪く
精霊王「む?」眉顰め
フィン「ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます」土下座
精霊王「土下座までするか!?・・;」ぎょっ!!
フィン「何をしてでも手に入れてみせる。
無理やり理に干渉して、訪れるはずだった死を無理やり生へ変えさせた。
その反動が何も残らないよう、ケイトならできていた。
僕には…できなかった。
人に対してはできた。
だが…神に至ったそれは、既に普通の人の構造ではなかった。
昨日…寝込んでいたが、つい先程激痛で悲鳴を上げて飛び起き…安心して眠れなくなっている。
神の力を交互に送り合うように工夫してマシにはなったが…また、いつ何時訪れるかもわからない。
また突如飛び起きて苦しみ、断末魔をあげる可能性がある。悪夢のもとにもなり兼ねない。
それが…僕には耐えられない」真剣&俯
精霊王「なるほど。性急に事に当たりたいというわけか」
フィン「ああ」頷
精霊王「では行くぞ。もたつくなよ」
フィン「するぐらいなら死ぬ」きっぱり&真剣
精霊王「お主、変わったの…;」
フィン「守りたいものが増えただけだ。
何を賭そうとも、守りたいものが…」
精霊王(ガチ過ぎて怖いわい…;)ごくり
唾を飲みながらも、ある大木へと精霊王は案内してくれた。
道中にて、会話を交えながら…
フィン「あの終末神との戦いの時は、自然とできていた。
だがそれは…ケイトがリードしてくれていたからに他ならない。
僕一人で完全に制御できるようにならなければ意味がない」
精霊王「そうか。そもそもお主のとケイトのとでは全てが異なる。
キメ細かいと表現したのは、力同士の結びつきが薄く、一つ一つの力の粒自体がケイトに比べ小さ過ぎるという意味じゃ。
膨大、つまり多くはあるが…小さ過ぎる分、奥深くまで浸透しやすく、分散しやすい。
主なりの力の使い方を身に付けねば意味がない。主にしかできん、唯一のやり方を。
ケイトの場合、粒が大きく荒い。
粒同士の結び付きが強固なのも相まって密度も高く、分散しにくく、そのまま集めてぶん殴るだけで強大な武器となる。
まあ一言で言うと…バリバリの力押しよ!b」にや&キラーン!
フィン「それは…ケイトらしいね;」苦笑