第48章 死
ティオネ「いじめっ子に同じ環境に立たせればいいんですよ!」
フィン「ああ。だからこそああいう処刑方法が確立された」
ティオネ「じゃあ今からやりましょう。
誰にも何も言えない環境で
友もいない環境で、話も聞いてもらえない環境で
要求も一切通らない、操り人形のようにしか居られない、否定も批判も何もかもを許されない環境で
それでもなお、俺の普通が当たり前だ、お前なんか死ねと何度でもやれば?
そういう精神構造をした人間のそれなんて理解したくもない
何故許されて当然だと思える?
人の弱味に、姿勢に漬け込んでなおもそれ?
何様だ?
知らなければなにやっても善になると思うその姿勢は何なんだ?!
ああ!!?」
ティオナ「どおどお。素が出てる;」両手でティオネを制する
アイズ「…」
フィン「アイズはどう思うんだい?」
アイズ「死すら生温いと思う」
フィン「……随分と過激だね^^;
よく人格が歪まなかったなと…僕は思うよ。
普通の人間なら…
まず、まともではいられなかっただろうからね」
リヴェリア「常人ならばノイローゼに陥っていてもおかしくはないだろうな…
夢も無ければ希望も無い。
死に思いを馳せる理由も、よくわかる。
自由になりたいという想いの裏返しだったのだろう」
フィン「ああ…(なで)
家庭環境に加え…学校でもなお、ああいう環境に居れば、ね?
先入観を数多の人達へ植え付ける為に話し、孤立無援へ追い込み、挙げ句の果てにさらに追い詰めようとする言動…
軽はずみな行動を取り、本人にかかるだろうそれを考えず、自らのそれしか見ようとすらしない。
人を理解しようともせずに決め付け、己の言動も省みず、慎まず、
傲慢に自らがいい思いをして当然だと思う、人へ自らをより良く迎えろと強欲に求める。
そんな輩に…何故僕が心を開こうと思う?
何故、味方について当然だとばかりに、気軽に接してくる?
ケイトがあんな風に陥っているそれを見て…
何故…平気な体を装えるのか…全く、理解ができなかったよ」
ティオネ「同感です」うんうん
アイズ「…辛かったと、思う」
ティオナ「おくびにも出さないのが凄いよね;」
レフィーヤ「私…だったら…家を飛び出してます」
フィン「同意見だよ、全くの^^;」