第48章 死
吐き気がして食欲が湧かない。
意識が戻ってから開口一番、聞かされた言葉がそれだった。
それを知らない周囲が食堂へ引っ張り、食べた方がいいと心配して声をかけ続けてこられる中…
ケイト「わかってるって;」
ティオネ「なら食べなさいよ」
ケイト「でも!!」
レフィーヤ「食べないと体が」
ケイト「嫌だからやめて!!!!」
『!!』
ティオナ「えっと…怒鳴るほどのことじゃないんじゃ?;」
ケイト「やめて…;」がたがた&頭両手で抱え
ケイトは机へ頭ごと突っ伏し、震えが止まらずにいた。
フラッシュバックの件も、どういう想いをしてきたのかもわかっている。
酷いショック状態に陥っていた様子も、一部始終見ていたから。
アイズ「じゃあ、部屋に持ってこうか?」
ケイト「ごめん…ごめん…」がたがた
アイズ「別に、悪いことじゃないから…大丈夫、だよ?」さすさす←背中をさする
ケイト「あり…がと」ぷるぷる&半泣
ティオネ「ああいう人達とは違うから、混同するのはいい加減やめなさい。
あんなのと同じにされるだけでむかつくわ!!
あんなになるまで追い詰める精神構造してないわよ、私は!」
ティオナ「何それ!;ここにいる皆そうだって!;」
ティオネ「残酷なことをしている自覚もない馬鹿なんて知らないわよ。
それも離れるまでずっと続ける奴等なんだから!
本当に悪人だったら自ら人へ関わって酷いことするでしょ?
してなくても、周りに流されて勝手にどんなミスでも全部ワザとだと決め付けて、悪人だってイメージを吹聴して。
責任も無しに、いい加減なことを口を開いて言っては鵜呑みにするよう促して、挙句の果てには何?
救世主だって皆と一緒に祭り上げて何もなかった体を装えば満足?
ヘレイオス街なんて壊滅させなさいよ!!」
ティオナ「どおどお!;」
ティオネ「あいつら全員皆殺しにすればいいのよ!
更地にしてモンスターに食わせなさいよ!!
家族をいない間に全員殺されたように同じ思いさせなさいよ!!!
こんなの不平等よ!!
自分だけは同じ目に遭わなくて当然?同じ思いしなくて当然?守られて当然?
ふざけんな!全員死ね!!!・・」
『気持ちは同じだから落ち着いて;』
ケイト「うん。全員死ね」
『!!?;』
ケイト「多分死んでも収まらないな、この闇は」ぼそり&嘆息