第48章 死
結果…32分後、中で192時間(8日)という長い修業を経て帰ってきて…←1336ページ参照
後遺症が残らないよう、完璧に戻せた。
ケイトへ数多の人達が集い、灰化を進ませまいと奮闘するその時の光景を見た僕は…呟いた。
フィン「ケイト…
君は…たった3か月未満の間に…
(これほどに、動いてくれる人達を…信頼を得ていたのか)
こんなにも…人の心を、動かしていたんだね。
僕も…含めて」微笑
君と出会って、刺激を受けて…変わった。
幸せを求めるなど、当時の僕では無理だった。
だと言うのに…今はこんなにも、愛しいと感じている。
失うまいと、必死になっている自分がいる。
止まっていた、自ら止めていた。
そうでなければ成し得はしないと、決め付けていた。
それを動かしてくれたのは、唯一…君だけだった。
フィン「ケイト…」
抱き締めながら、僕は力を送り込んだ。
自然と涙が零れ落ちていった。
失いたくない想いが込み上げては止まらなかった。
修業空間の中にいるケイトの下で身に着けた、制御方法で…送り込んだ神の力。
それで元に戻せただろうこと、手応えを感じた。
それまで、終末神との戦いは全て力押しだった。
だからこそ起きたミスでもあった。
ケイト「…?フィン?どうしたの?(きょとん)
あれ?ここ、中庭?」きょろ
『わああああああああああああああああああああああっ!!!!』
ケイト「何この人混み!!?;」ぎょっ!!
ぎゅうっ!!!←抱き締める
フィン「ケイト…無事だね?」
ケイト「う、うん。無事だけどどしたの?;
何で皆泣いてるの?;」おろおろ
フィン「どこも、おかしくないね?」
ケイト「うん。どこもおかしくないよ?」
フィン「……」ぶわっ!&ぼろぼろ
ケイト「ぎょっ!!)!!?;」青ざめ&汗
フィン「ケイト…よかった…本当に、よかった」ぼろぼろ
ケイト「え?;え?;ええ??;」
抱き締め、左肩の上に顎を乗せ、左頬へ左頬を擦り寄せ、抱き締める力を強めながら泣きじゃくっていた。
ケイト「あれ?…一体、何があったの?;」
落ち着いた後、無意識の内に人を生かすよう神の力を使用して理に干渉しており、消耗していたこと。
なおかつ反動がきつく、それにより弱り切っていたことをケイトへ伝えた。