第48章 死
アミッド、アスフィ、フィルヴィス…
魔力の多い人達に片っ端から声をかけて回り、沢山の人が集まっていった。
ティオネ「声かけ過ぎよ!!」
ティオナ「だってしょうがないじゃん!;」
ティオネ「空中都市までかけて回ってどうするのよ!;」
ティオナ「どこにいるかなんてわかんないでしょ!!?;」
オラリオ周辺を回って声をかけ続けた結果
声をかけた際に周囲におり、それを聞いていた空中都市の人達、オラリオの人達まで周囲へ声をかけてゆき
リヴィラの魔導士、アルテナやラキアの魔導士、ヒーラーまで集結していた。
ヒーラーであるリーネもまた、必死になって送り続けていた。
領民達もまた必死に駆け付け、魔力を持つ者達もまた頑張って送り込んでいた。
それまで…彼女は、ろくに頼ろうとさえしなかった。
これまでの恩に、報いたかった。
向けてくれた想いに、応えたかった。
たくさん力になってくれた。
なろうと動いてくれた。
なのに…それなのに……
全然、これといったものを彼女自身は返させてはくれなかった。
やっと…やっと、恩を返せる。
これまでの恩を…想いを……
そう涙と共に、僕がつくその時まで…ずっと、全身全霊をもって魔力を送り込み続けていた。
それまでの恩を返そうとするように――たとえ命を賭してでも…と……
領民達の場合…
ケイト『1分。
1万ヴァリス稼いだなら、100ヴァリス渡してくれればいい』
長『そんな少しでいいんですか!!?』
ケイト『まずは余裕を持たないとね^^
それから後は1割、それよりも少ない時はそれ以下の定額でって決められているから。
ギルド長が言ってたでしょ?』
長『なんで…どうして…あなたに利なんて一つも!』
ケイト『私はさ…居場所を作りたいんだ。
国に居場所がない人達の為に、安心して過ごせるようにってさ!^^
精霊王の森の伐採から始まった土地作りだけれど…領民として来てくれて、感謝してるよ。
第一さ…
何度も言うけれど、領民がいなければ、領主は成り立たないだろ?
だから…来てくれて、本当にありがとう^^』
皆『ははぁーっ!!!』土下座
平服
ケイト『それにしてもどれだけひどい領主だったんだろう?;
こんな大前提も忘れるなんて』ぽつり&眉顰め