第48章 死
ケイト「そういうことを人にやっておいて平然と笑ってるお前の人となりを見てから、他を悪人と誹れよ。
鏡に映るそれを目にしても、『私にとっては』醜いだけだぞ。
お前にとって違うかどうか、それは聞かなきゃわからんが…どうなんだ?そこの所。
全く同じことをやり返せば、客観視させればわかると思ったけれど…まだ無理か?
…って、街の人達に言いたかった」
ティオナ「うん。無理な人も中にはいたよね」
ティオネ「特に街の人には多かったわね。聞く耳持たずで」
ケイト「そんな状況で、どうやってやれと?
気付かずにしたそれを指摘もされずに気付けと?
気付かず、さらに…たとえ嫌がっても、強く主張してこないのならば…
そういう相手にだけになら、何をやってもいいと?
自分にさえそぐわなければ他を排他してもよいと?
それを虐めと呼ばず何と呼ぶ?
挙句の果てに被害者はこちらだ呼ばわりするし、平気で他を追い詰めて笑ってるし」ぶつぶつ
リヴェリア「それがより一層苛烈する元だと言いたいのだな」
ケイト「うん。ごめん、話が逸れた;」
リヴェリア「いや、気持ちはわかる」
夕暮れに御飯を食べに行こうという話になったわけだが…
中庭から中へと歩を進めようとした矢先、ケイトの動きがピタリと止まった。
ケイト(何だ…これ…くらくら、する)ぴたっ←額を押さえる
フィン「?ケイト?」
ケイト「……」ふらっ
ばたっ!
突如、うつぶせに倒れ伏したそれに駆け寄った。
フィン「ケイト!!?」だっ!
アイズ「え?」
ティオナ「何?」
さらさらさら
『!!?』
ケイトへ目を向けると、うつぶせのまま硬直したそれに変化が目に見えて現れた…
レフィーヤ「灰に?!」
ティオナ「何で!!?」
騒然となる現場。
指先から徐々に灰になって消えていき、髪の先も足先もまた灰となって男の子と同じように消えていく。
アイズ「いやっ!」
『いやあああああああああああっ!!;』
アイズの叫びを皮切りに、金切り声がそこかしこから上がった。
目の前の光景が信じられず、止めたくても止まらないそれに…戸惑いの声を上げていた。