第48章 死
アイズ「これも…もとは人?」
ガレス「間違いなくそうじゃろうな。先ほど見た特徴とも一致しとる」
ベート「くそっ!」
ティオナ「あーもう!やり辛ーい!!」
ティオネ「これって、殺したらアウトなのよね?」
リヴェリア「間違いなく中の人間は死ぬだろうな」
フィン「益々やり辛いね…急いでいる時に!」ギリッ!
ティオナ「ごめんね!!」
どごぉっ!!!
ティオネ「壁に減り込ませて動かせなくするって寸法ね。やるじゃない!」
壁に減り込んでじたばたと暴れるモンスターを尻目に、ガレスに任せることにした。
フィン「ガレス、済まないが」
ガレス「任せい!
今まで殿を守ってきたのはわしじゃろう?」
フィン「ああ。先へ行く!」
リヴェリア「命を取るということは無いか?
いや、だが…」
おかしい、そのリヴェリアの言葉に耳を傾ける余裕など…今の僕にはなかった。
ガレスが壁に更に叩き付けることでより深く減り込ませるのを尻目に、研究員が指差した場所を目指していた。
ちなみに、その研究員は捕虜として縛り上げたまま治療院へ送り付けている。
その頃…ケイトは……
ぴちょん…
微かに少し遠くで落ちる雫の音で、目を覚ました。
ケイト「っ…」
「おや、早いね。もう意識が戻ったのか」
ケイト「ぐっ」
両手首と両足首が何かに直立姿勢のまま固定されており、微動だにしなかった。
ベッドにするかのように仰向けに横にさせられてはいるが、その台は硬かった。
まるで鍾乳洞のような外見をしており、その中で医療器具があって
音が反響していることから、洞窟の中であることは間違いない。
でも…より奥深くに移動させられたようにも感じた。