第47章 初めての
ただ、真剣に向き合いたいだけなのだと僕はわかるけれど…
男性は違うのかな?
いや…言われなくても、わかると思っていたが…あの当時のヘレイオス街の連中と同類かもしれない。
ケイト「一つだけ、お願いしたい。
ああいう無粋…下品な発言は、理解して欲しい人、ぶつかり合いたい人だけに限定するようお勧めさせて欲しい。
人は、機械でもロボットでもない…
心ある限り、何も感じないなんてことは在り得ないんだからさ。
私は冗談でも冗談と受け取れない人間だからこそ、感じるのかもしれないけれど…」
『機械?』
『ロボット?』
ケイト「えっと…心を有さない物じゃないってこと;」
男「グダグダなげぇんだよ。知るかボケ!」
がぁんっ!!
男は椅子へ座ったままのケイトへ歩み寄り、向かっていた机を蹴った。
ごぎぃっ!!!!
ミア「人の好意を蔑ろにしてんじゃないよ!!
ボケはあんただ!!!!
まともに食事もできないんなら出てきな!!!」
その蹴る男に対し、ミアが鉄拳を振るって追い出した。
ケイト「……大丈夫かな;」
ティオネ「自業自得でしょ」嘆息
ティオナ「ケイトは悪意なく言ってたし」
フィン「あれほど君への悪意を隠さない人間も今時は珍しいよ」
ケイト「それでも…教えたくってさ…;
周囲の中には、不満に思っていても言わない人もいる。
と言っても、私の場合は余程のことがない限りは言い返さないんだけれど…
地獄落ちの人相手には特に話しかけられないし、そもそも相性が悪くって声が出なくなってたし;
今は…ちゃんと話せるから……
伝えたいこと多くって、つい長くなっちゃったけど…余計なお世話だったかなあ;はああっ;」肩落とす
フィン「一理あるとは思うよ。
途中の神様云々はわからなかったけれどね^^;」
ケイト「それは…人の死ぬまでの行動を全部、上にいる神様は見てるんだけれど
その次の行動も全部読んだ上で、綺麗に噛み合うように組み合わされてるんだよねえ;
どんな行動も可能性も織り込み済みと言うか、その上で死ぬまで『最大限』学びになるよう考えてくれてるし…
考えていけばいくほど道は無数にあって、果てが無さ過ぎて…
そんな無数を世界という一つに完璧になるようやって下さっていたから……
だから出てきたんだよ、あの言葉が;」
『……なる…ほど…?』