第47章 初めての
リヴェリア「なるほど。
高圧縮しつつ常に溜め込み外の鎧へ維持。
外へ分散させるのは斬り捨てる一瞬、すなわちモンスターと触れた箇所のみ。
そこまで限定されれば、威力もまた相乗的に跳ね上がるだろう。
溜め込まれれば溜め込まれるほど、異常な威力を発揮するというわけか…」
ガレス「わしらも会得してみるか」
フィン「それにしても…話が変わるけれど、思い切ったことをしたね。
君の考えた国政は、今までにない試みになるだろう。
時間もかかるだろうし…」
ケイト「時間かけなかったら愛着もわかんよ」
フィン「…随分軽く言ってくれるね^^;」
ケイト「私にとっては、嫌でもとどまっている人達がいるのが問題なんだよ。
私だったら出てく!」
フィン「……;
その割には、随分と耐え忍んだね…;」
ケイト「だって、どこでも同じだって思い込んでたし…
私から見える人、私へ自ら関わってくる人は誰も彼も………」
『?』
ケイト「無責任に言葉を吐き掛けて人の心を弄んで、苦しみ痛みのたうち回る様を見て喜んで
逆に幸せを味わって己を取り戻して生きようと頑張れた時には、その人達を奪って、高笑いして…
誰も彼もが、人というものは悪魔だと思い込んでいたから。
ヒューマン全員がそうだとばっかり…」
『……;』
ケイト「自ら私へ関わってくる連中って誰もがそうだったから、余計に不信感だけが募っちゃったんだと思う(もぐもぐ)
でもげすい奴等って、どの種族にもいるしさ。
一様に全員がってわけじゃないのを、ちゃんとこの目で見て知ったわけだし。
だから、ちゃんと本質と向き合って、その上で判断したいと思った。
向き合う前から勝手に決めつけられてかかられるのって嫌な気しかしないし。
散々悪者扱いされてきたわけだし」ぼそ
フィン「…これ以上下はないんだから、あとは上がっていくだけと考えればいいよ」
ぽんぽんっ
肩に手を置いて叩く中、ケイトは「うん、ありがとう」と微笑みながら頷いた。
ティオネ「気にしないんじゃなかったの?」じと目
ケイト「あ!;ごめん、つい;」お辞儀
座ったままお辞儀する中、ある男の嘲笑と共に放たれた一言が…僕等を不快にさせた。