• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第47章 初めての





6月13日(冒険者81日目)


日の出前、僕達は出発の準備をし出した。

ぐずり出すアルとディへ乳を吸わせ、ゲップをさせてからいつもの場所へ向かった。


腰掛水車がある東屋、床へ入ってから靴を脱ぎ
すぐ左の壁際に設置されてある下駄箱に靴を入れ

いつも通り靴下のまま畳へアルとディを寝かせた後…
通信機で皆と連絡を取り、アルとディのことをお願いした。

それまではドンやハク達、神獣が守ってくれるようだ…


赤ん坊を噛まないか潰されないか領民達から心配されていたが、問題ないことは明らかだった。

ドンが目を光らせているし、直々に聞いてみた所によると『恩人の子』『弟分と妹分』と捉えているようなので…

いってらっしゃいとばかりに見送られる中、僕達は夜中4時30分の内に家から荷物を持って出発した。



そしてバベルの塔の前に立った僕とケイトは…4時44分の朝の日の出と共に、迷宮へと足を踏み入れた。

今日迷宮を全て踏破する計画は既に伝えている為、それを知っている皆から見送られる中…
アミッドやナァーザからポーション類、リューから弁当などの差し入れまでされながら……


1階層から最下層まで、その全てを自らの足で進み、地図を書き、完全に踏破したい。帰りもまた同様に、と…
出発を夜明け前にしたのは、そう言われたからだ。

1日で終わらせるには光速でやる必要がある。

なので、神の力を使わず魔力を使用することにした。



魔力は光と化すほど集わせれば、オリハルコンの硬度を超える。

濃さ、つまり濃度が上がれば上がるほど色は濃くなると共に暗さは増し、硬度もまた増す。
そしてそれは次第に発色を失い黒へと近付く。光を通さないほどのものとなることが要因だそうだ。

そして…分散を内にしていながらもなお、限界を超えるとそれは発光を示す。
それがホワイト・ノヴァらしい。だがその時点ではただの力の塊と化していた。


剣に纏わせれば、剣を守りながら最硬度の斬撃として飛ばせる上、切れ味が異常に跳ね上がる。

魔力を小さな剃刀状にして固定し、それを刃上で高速回転させるよう制御すれば腕で振らなくても斬れる。

互いに全ステイタスが無限大、なおかつ魔力に加えて精神力も無限大の為、上記の手法で襲い掛かる敵を八つ裂きにしながら一気に降りていっている。
魔力を纏い、光速で移動しながら…


/ 5286ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp