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Unlimited【ダンまち】

第6章 厄災と対策





ティオネ「待って!本当に待ちなさいってば!」

ティオナ「凍死しちゃうから!凍死する!!」

ガタガタと震えながら間に入って前に現れた時、何事かと思った。
しかしその後でわかった。

『周り見て周り!!』
ケイト「?

うわっ…これはまた;」
リヴェリア「随分とひどい光景だな;」

ティオナ「お風呂だって凍ってるしあったままるどころじゃないんだよ!;」半泣
ティオネ「お風呂の中で一緒に凍ってる人だっているんだからね!?;」
ロキ「寒い…;」←既に氷漬け
レフィーヤ「凍え死ぬっ…;」がたがた
ケイト「死屍累々とはまさにこのこと…;」たらーり
アイズ「温かいのはケイトの傍だけ;」ぴとっ←ケイトに引っ付いてくる

『ちらっ)……すみませんでした;』ぺこり

互いに顔を見合わせながら、思わず皆へ向けて頭を下げて謝ると共に復元で元通りに戻した。


のだが、元通りに戻すまで時間がかかったのは言うまでもない;



お風呂に入りながらやっていたのは、日々の修業に伴って活性化されていく『魔力経路』の再確認。

魔力はどこから流れ出て、魔法を使うにしてもどのようにして出ていくのか。

全身に張り巡らされたそれを拡げて活性化させるイメージ。
通り道を大きくして、より動きを鋭く、強烈なものへと変えていく。

毎日続けていけば、もっともっと強くなれる。私にはその確信があった。


冒険者として歩んだ冒険は…あの2日かけた死闘だった。
決定打も何も喰らわないで、必死に動き続けた。使い続けた。

発現した魔法に気付かないまま、必死に暴れていた。

助けたくて、護りたくて…それだけじゃなくても、護り抜けたことが…純粋に嬉しかった。


それでも、それでもなお信じてくれないことが悔しかった。

それ以上に無事でよかったと思ったんだ。
あの張り裂けるような、心が壊れそうな傷を負わなくて済んだから…


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