第46章 空中都市
ケイト「実はあの結界は…
あの子息みたいに、
「気に入ったぞ!ここを別荘として買い取ってやる!!
いくらだ!?」
と言ってくるような連中を入れない為でもあるんだよね。
「人を人として見ない、身分によって差別する、自分より上はないという思想を持つ人」とかも含んでいるよ。
自分勝手だし」
フィン「ああ。
確かに、引き抜きの為に来る可能性もあるからね」
アイズ「それらも纏めて一網打尽…結界を前に、嘘は付けない」
レフィーヤ「改めて考えると、凄いですね…;
嘘発見器よりもさらに高度な…本質を一瞬で見抜く神具ですか」
ケイト「確かに…神の力の一端ではあるから、否定できない」
リヴェリア「妊婦の仕事はどのようなものがあるんだ?」
ケイト「えっとね…
温泉施設の受付だったり、銭湯の番頭さんだったり
体に負担のかからない動きが少なくて済む仕事で、忙しいものを主に行ってもらってる。
でもやっぱり休んでるのが一番だから、でも体を動かすのもまた必要なわけだし、けれどやっぱり負荷をかけ過ぎれば母体にも胎児にも悪影響が及びかねないし;」
『考え過ぎ;』
フィン「君の特徴ではあるんだけれどね…;」
リヴェリア「熟考型だな」
ティオナ「冒険とは程遠いのにねえ」
フィン「それに魅入られてしまったんだろうね。
オッタルとの戦いで」片目瞑&くす
腕組をして考え込みながら思い浮かんだそれを思い出しながら、僕は笑った。
ティオネ「なるほど…
その楽しみを知ってしまったからというわけですね、団長^^♪」
フィン「その団長というのも、1か月以内には終わりだ。
ラウルへ引き継ぎを叩き込んでいる所だからね」
『!!!?』
ケイト「聞いてないぞフィン!!;」
フィン「?言ってなかったかい?
出産してからは特に危ないだろう?
子供相手ならば誘拐される危険性だってある。
フレイヤ・ファミリア、セクメト・ファミリアからは協力を得られているとはいえ、あわよくばと狙われかねない。
付け焼刃に対策を練った所で、通用しない場合だってあるだろう。
ならいっそ、二人で護るようにすればと考えたわけだ。
1人だとどうしても限界はあるだろう?」
ケイト「なるほど…
でも待って!;」
フィン「?
まだ納得できない点でもあるのかい?」
その問いに、ケイトは頷きながら叫んだ。