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Unlimited【ダンまち】

第46章 空中都市





国賓「!」

ケイト「人に自ら関わり、逆にされれば傷付く行為だと理解していながらできる神経など
私は理解できませんし、したくもありません。

よって、そのような自己さえよければなどの神経も持ち合わせてはいません。
関わるだけで人を不快な思いにさせるだけなので。


なので私は、そのようなことは決してしないよう努めております。

ただ…人によって見解も概念も違いますし
時と場合によって、余裕も無ければより及ばない所も増えるでしょう。

どうあっても傷付けてしまうこともまた、避けられないことなのは生きていく上での道理だとも思っています。


より増やしてもなお平気でいられるか、いられないか…
それだけの違いであり、個性でもあるのです。

ご子息はきっと、成長の過程で…自らは地位故に赦されるからと、迷惑なことをしているのだという自覚も足りてないのではないかと。


正面から叱り、寄り添い、自制の重要さを伝えること。
たとえどれほど伝えようと、教えようと…結局は、その者の価値観で変わります。

何に重きを置くのかは、時によって、人によって様々です。
誰もが、誰しもが違うのですから。

人それぞれで、成長の過程の上で乗り越えるべきポイントは違います。


私から言えるとすれば…

彼に今必要なのは…国王にとってどうあって欲しいかではなく
人から見える姿を見せ、そのままでいいのかと伝えることなのだと思います。


父としてどうあるべきか、私にはわかりません。
私にとっての生みの父は、暴力やストレスの捌け口にして笑っていられる人間でした。

ですが、だからこそあのようなものになるのだけは御免だと身を持って思いました。
幼少ながらに、勝手な理由で所有物だからいいのだと何度もされ続けるそれが、非常に不快でしたし苦痛でもあったので。


産まれてくる環境は選べない。
それでも、そこだったからこそ学び得ることもまたあるはずです。

せめて人としてまともであれるよう、導いて行けるよう環境作りに勤しむのが良策かと存じます。
反抗期であれば、反発して逆のことをしかねませんが。


一度…正面からぶつかり合ってみてはいかがですか?ご公務はお忙しいのでしょう?

本当は…見て欲しいのかもしれませんよ?
ちゃんと…自分と向き合って欲しいのだと…あれは寂しさの表れだと、私は感じました」真剣


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