第46章 空中都市

リヴェリア「これから昼御飯だろう？

飯がまずくなるぞ。落ち着け」

ケイト「わかってるよ…」

フィン「僕等は突然現れたんだ。

異物扱いされることに怒るのも無理はない。
でも抵抗しないとみるや否や、力を加える手を強める上に集めてくるあたり…異常だよ。

宗教に近いほどその頭に心酔しているのか、はたまた自分の地位を向上させてもてはやされたいのか…
よくはわからない。知らないままに去っていったからね。

だからこそ、その見えた部分しか見ようとできないのもわかるし、イメージもまたそちらの方が強烈だ。


だが…本質が悪ではないことは、見抜けているんだろう？」

ケイト「うん」俯＆むすっ


フィン「なら…言っても仕方ない。

今更謝罪を要求しに戻るわけにはいかないし
あれだけの啖呵を切るほど毛嫌いしているんだ。

まともな会話も成り立たないだろう。


今頃被害者面をしたことを恥じている頃なんだから…

慌てふためいて謝罪しようにもできない、
歯がゆいほどの恥と罪を今後一生背負い、またあの世でも過ちの一つとして数えられるんだ。

それで手を打とうじゃないか」

ケイト「………

ありがとう…

落ち着いた！


でもさあ…それ以外は案外まともだったよね。

ちゃんと話聞いてくれたし、詮索しないでくれた所だってあったし。
素直に感謝してくれた人だっていた」

リヴェリア「ほお。そうだったのか？」

フィン「ああ、ゴンだね」

ケイト「頷）うん。
子供なこともあってか、素直だったよ。

嘘をついている顔じゃないって言ってたし…直感も高いよ、あの子（微笑＆遠い目）←天を仰ぐ

キルアは怪しんではいたけれど、護ってくれたのはわかってたみたいで…
ゴンのありがとうって言葉の後で、お礼言ってくれた」

リヴェリア「よかったな」

ケイト「うん！
とっても嬉しかった^^//


まあ…本来なら、ここより外の世界にとっては異物なのだから拒絶されて当然なのかもしれないけどさ…

結局は、やりたいことやっただけなんだよね…
半数終末神によって消されるっていうパラレルワールドを、変えたかっただけなんだしさ…」

フィン「君は護ることを選んだ。

いずれ、ゆくゆくはこちらも狙われるからと。
それを守ることは、自分達の居るこの世界を救うことにもなるからと。

それが正解だと思うよ」