第46章 空中都市
リヴェリアが嘆息交じりに「皆から冷やかされるぞ」とじと目でケイトへ言葉を投げかけ
ようやく、それを聞いて赤面した彼女は僕の唇から離れた。
少し名残惜しく感じている中…リヴェリアから一つ質問された。
リヴェリア「所で…私は知らないのだが、ネオボンゴレボスとは何だ?」
ケイト「ある組織の頭だよ」
リヴェリア「悪人か?
だとしても偏見も差別もしないお前が、それほど嫌うとは…実に珍しいな」顎に手を当て考え込む
ケイト「悪い奴ではないんだよ。
でもいい奴じゃない、私の見解にとっては」
リヴェリア「?どういうことだ?」
フィン「強大な力を発して転移した所を見られていたから、部下が狙ってきたのさ。
力があればより守れる、地位ある者となれる、そんな浅はかな考えからね。
そして挙句の果てに襲撃者だと偽って報告されるし
それを信じて攻撃してくるし、その頭も無傷で気絶させている状況を無視するし…散々な扱いだった。
その中には強い奴と戦いたいという輩や、どうにかして下につけようとする輩まで居た。
そう言えば…頭を軽くあしらって超死ぬ気やらを解除させた後、黒髪の女性から「暴力に訴えかける人は嫌いです!」と言われたね。
先に訴えかけていたのはどっちやら…はあっ;」瞑目&苦笑
ケイト「だから嫌い(きっぱり)
しかもその頭には殺された奴等の念がいたし、あいつの後ろにいるし。
挙句の果てに、主護霊も…
あいつらは何にも見えてない。
あんなのの下についたら何させられるかわかったもんじゃない!
あいつを見てると吐き気がする!
「傷付けたくない」「殺したくない」
そう言葉を発する半面、やってる行動はあれだ。
力を強大にする。
それは護る為に必要なことだからしょうがないことだ。
だとしても!
その割に、どれほど強烈な力を浴びせたとして「無傷で気絶」という力の制御の練習に励まない。
傷付けたくない割に傷付ける所か殺せるだけの力を振り回す。
挙句殺しても、その後で繰り返さないよう励まない。
へらへら笑って日常続けて、その合間にでもいいから!何で…
何で……力を振るわれる側の気持ちにならずに、笑っていられるんだ!
「傷付けたくない」「殺したくない」って想いから、真剣みを一切感じられない!!」
リヴェリア「謝罪はあったのか?」
フィン「ないよ」